第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(工学 No.1) 問24 解説 ディップメータ
ディップメータの用途で、正しいのは次のうちど れか。
- 1. アンテナの SWR の測定
- 2. 高周波電圧の測定
- 3. 送信機の占有周波数帯幅の測定
- 4. 同調回路の共振周波数の測定 ✓ 正答
解説
ディップメータは、測定対象の同調回路に近づけて周波数を調整し、メータの針が急激に下がった(ディップした)点を探す測定器です。選択肢のうち、この動作原理である共振周波数の測定が正解となります。
なぜディップ(減少)するのか
ディップメータは、内部に発振器を持っており、そこから出た高周波エネルギーを測定したい回路(コイルとコンデンサからなるLC回路など)に「誘導結合」させます。
測定器の発振周波数を少しずつ変えていき、測定対象の回路の共振周波数と一致したとき、回路側がそのエネルギーを最も強く吸収するようになります。すると、発振器から送り出される電流が消費される形になるため、発振器のメータの針がぐっと下がります。この「針が下がる(dipする)」現象を利用して、回路が何メガヘルツで共振しているかを読み取ります。
試験問題を解くための考え方
この問題では「ディップメータ=共振周波数」というキーワードをセットで覚えるのが最短ルートです。他の選択肢がなぜ違うのかを整理すると、より知識が定着します。
- SWRの測定:SWR計(SWRアナライザ)を使用します。
- 高周波電圧の測定:高周波電圧計やオシロスコープを使用します。
- 占有周波数帯幅の測定:スペクトラムアナライザなどが必要です。
第四級アマチュア無線技士の試験では、測定器と「何を測定するものか」を1対1で結びつける問題が頻出します。名前の由来である「ディップ」という言葉さえ覚えていれば、他の選択肢に惑わされることはありません。
測定器としての実践的な価値
ディップメータは、自分でアンテナを自作したり、無線機の調整を行ったりする際に非常に便利なツールです。例えば、自分でコイルを巻いてトラップ回路や同調回路を作った際、計算通りの周波数で共振しているかを実際に確認できます。
最近ではより高機能なアンテナアナライザが普及していますが、ディップメータは電源さえあれば単体で動作し、非接触で測定できるというシンプルさがあります。回路の共振点を見つけるという「直感的な調整」において、今でも愛好家の間で重宝されている測定器の一つです。