第一種電気工事士試験 / 平成21年度 筆記試験 / 問50
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平成21年度 筆記試験 問50 解説 CVTケーブル構造

⑤の部分のCVTケーブルは。

選択肢図
  1. イ. ✓ 正答
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ.

解説

CVTケーブルの断面図を特定するには、その名称に含まれるアルファベットの略号を分解して構造を理解することが最も確実な解き方です。

ケーブル名称の解読

CVTという名称は、それぞれの頭文字がケーブルの構成要素を示しています。

・C:架橋ポリエチレン(Cross-linked polyethylene) ・V:ビニルシース(Vinyl sheath) ・T:トリプレックス型(Triplex type)

つまり、架橋ポリエチレンで絶縁された単芯ケーブルを3本より合わせた(トリプレックス)構造であることを示しています。「単芯3条」という点が重要であり、図の中から「3つの円が組み合わさっているもの」を探します。この時点で選択肢のイかハに絞られます。次に、絶縁体の種類である「C(架橋ポリエチレン)」を確認します。架橋ポリエチレンは非常に優れた絶縁耐力と熱的特性を持つ材料です。図中のイを見ると、各芯線の絶縁体が架橋ポリエチレンであると明記されており、これが正解となります。

構造から読み解く思考プロセス

試験においてこのような断面図問題が出題された場合、以下のステップで消去法を行います。

  1. 芯数を確認する:「T(トリプレックス)」は3条をより合わせたものなので、4条ある選択肢(ロやニ)は即座に除外します。
  2. 絶縁体とシースの区別:「V(ビニル)」はシースを指します。もし絶縁体までビニルであるならIV線のように表記されることが多く、CVTという名称がある以上、絶縁体は架橋ポリエチレンであることを確信します。
  3. 形状の確認:ハは3芯が一体化された一般的なVVRなどのケーブルに見えます。CVTは単芯3条をより合わせているため、外観上もそれぞれの芯が独立した円として認識できるイの図が最も構造上の定義に合致しています。

現場で求められるケーブル知識

CVTケーブルは、電力供給の現場で非常に頻繁に使用される極めて実用的なケーブルです。その最大の特徴は、単芯をより合わせているため柔軟性に富み、施工が容易であること、そして架橋ポリエチレンを使用しているため許容電流が大きく、短絡時の耐熱性にも優れている点にあります。

この問題の教育的意図は、単に名称を暗記するだけでなく、その構造がどのように実際の断面図として現れるかを理解させることにあります。現場での幹線工事において、ケーブルの選定ミスは火災や事故に直結します。記号を見て正しい構造をイメージできることは、電気工事士として安全な設計・施工を行うための基礎的な教養といえます。

参考リンク

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