第一種電気工事士試験 / 平成23年度 筆記試験 / 問20
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平成23年度 筆記試験 問20 解説 B種接地抵抗値

B 種接地工事の接地抵抗値を求めるのに必要とするものは。

  1. イ. 変圧器の低圧側電路の長さ〔m〕
  2. ロ. 変圧器の高圧側電路の1線地絡電流〔A〕 ✓ 正答
  3. ハ. 変圧器の容量〔kV・A〕
  4. ニ. 変圧器の高圧側ヒューズの定格電流〔A〕

解説

B種接地抵抗値の計算式を理解しておくことが正解への近道です。この問題は、B種接地工事の接地抵抗値 RbR_b を求めるための公式に含まれる変数を知っているかを問うています。

接地抵抗値を決める計算式の正体

B種接地工事の接地抵抗値 RbR_b は、以下の公式を用いて算出されます。

Rb=150/IgR_b = 150 / I_g

ここで、RbR_b は接地抵抗値(Ω)、IgI_g は高圧側電路の1線地絡電流(A)を表します。この式からわかる通り、計算を行うためには「高圧側電路の1線地絡電流」の値が不可欠です。したがって、選択肢の中からこの値を特定することが正解の根拠となります。

なぜ1線地絡電流が必要なのか

B種接地工事は、高圧電路と低圧電路を混触させた際に、低圧側の対地電圧上昇を抑制して感電事故や火災を防ぐための非常に重要な保安措置です。

もし高圧側で地絡事故が発生した場合、その電流は接地線を通じて大地に流れます。このとき、接地抵抗の値が大きすぎると、低圧側の電位が危険なレベルまで上昇してしまいます。この「許容される電位上昇」を考慮して、混触時の電圧が一定値以下(多くの場合150V)に収まるように設計する必要があります。そのため、具体的にどの程度の電流が流れる可能性があるのかを示す IgI_g が、抵抗値を設計する際の基準値となるのです。

実務現場での位置付け

この知識は、受変電設備の設計や保守点検において必須となります。現場で接地抵抗を測定する際、なぜその数値が合格基準なのか、あるいは不合格であればどの数値を基準に改善を図ればよいのかを判断する基礎となります。

試験においては、単に公式を暗記するだけでなく「なぜその変数が必要なのか」という目的をセットで覚えることが重要です。地絡電流 IgI_g は、電路の状況やケーブルの種類、対地静電容量などによって変化するため、正確な数値を把握しておくことが、電気設備技術基準に適合した安全な設備を作るためのスタートラインとなります。

参考リンク

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