平成25年度 筆記試験 問43 解説 接点の種類
③で示す図記号の接点は。
- イ. 残留機能付きメーク接点
- ロ. 自動復帰するメーク接点
- ハ. 限時動作瞬時復帰のメーク接点 ✓ 正答
- ニ. 瞬時動作限時復帰のメーク接点
解説
タイマー接点の図記号は「動作のタイミング」と「復帰のタイミング」の組み合わせで決まります。問題の図記号を判別するには、半円状の記号がどちらを向いているか、および接点の形状に注目して以下のルールを当てはめます。
タイマー接点の見分け方
タイマー接点の図記号において、接点の動きを制御する半円状の突起(あるいは扇形のような記号)には明確な法則があります。
- 半円が接点に向かって開いている側が「動作(オン)」を制御します。
- 半円が接点から離れている側が「復帰(オフ)」を制御します。
- 記号が「逆三角形のような扇形」で、先端が接点に向かって突き出している場合、それが限時(タイムラグがあること)を示します。
今回の問題の図記号は、接点が閉じる際にタイムラグがある「限時動作」であり、復帰する際にはタイムラグがなく即座に戻る「瞬時復帰」の形をしています。メーク接点(a接点)は通常の開いている接点の記号であるため、これらを合わせると「限時動作瞬時復帰のメーク接点」となります。
動作の分類と記号の解釈
試験で問われるタイマー接点は、大きく分けて以下の4種類です。これらを整理して覚えることが正答への近道です。
- 限時動作瞬時復帰:コイルに通電後、設定時間経過して動作し、通電が切れると瞬時に復帰する。
- 瞬時動作限時復帰:コイルに通電すると瞬時に動作し、通電が切れると設定時間後に復帰する。
- 限時動作限時復帰:動作も復帰も設定時間を要する。
- 瞬時動作瞬時復帰:タイマー機能を持たない通常の接点と同じ動きをする。
「限時」という言葉がどちらのタイミングにかかるのかを、記号の図形的な向きと結びつけてイメージしてください。半円の膨らみが接点を押す方向に向いているのが限時動作のサインです。
実務におけるタイマー接点の役割
この知識は、シーケンス制御の現場で「時間差を生かした自動制御」を設計・保守するために必須となります。例えば、工場等の動力設備において、大型モーターを始動する際、始動電流を抑えるために切り替えを行う「スターデルタ始動」回路などが代表的な活用例です。
また、ポンプの自動運転回路や、照明の消灯遅延回路など、意図的に「何秒か待ってから動かす」あるいは「切った後もしばらく動かしておく」という論理を回路に組み込むために、タイマー接点の使い分けは非常に重要です。設計図面を読み解く際、単なる接点なのか、タイマーによる時間制御が含まれるのかを瞬時に判断することで、回路の動作順序を正しく理解できるようになります。