平成26年度 上期 学科試験 問26 解説 工具の名称
写真に示す工具の名称は。
- イ. ケーブルジャッキ
- ロ. パイプベンダ ✓ 正答
- ハ. 延線ローラ
- ニ. ワイヤストリッパ
解説
この問題は、写真に写っている工具の形状から用途を直感的に特定することで解くことができます。特徴的な「半円状の溝」がついたヘッド部分を見れば、金属管を曲げるための「パイプベンダ」であることが一目で分かります。
工具の形状から見る機能的特徴
写真の工具は、先端部分に金属管(電線管)をはめ込むためのアール(曲率)がついた溝と、管を固定するためのフック状の突起があります。これにパイプを差し込み、柄の部分を梃子(てこ)として利用することで、金属管に無理な力を加えず、潰れを防ぎながら綺麗な曲線で曲げ加工を行うことができます。
選択肢にある他の工具と比較すると、その違いは明確です。
- ケーブルジャッキ:ドラムに巻かれた電線を繰り出す際に使用する台座のような装置。
- 延線ローラ:ケーブルを引っ張る際に、管の入り口や曲がり角に設置して摩擦を軽減する滑車。
- ワイヤストリッパ:電線の絶縁被覆を剥ぎ取るための手持ち工具。
これらは全て電気工事現場で必須のアイテムですが、形状は全く異なります。
現場で求められる工具識別のポイント
第一種電気工事士の試験では、ただ名前を暗記するのではなく、その工具が「どの配線工事で、どう使われるのか」という文脈で記憶することが重要です。
金属管工事は、堅牢で火災に強く、工場やオフィスビルの配線によく用いられます。しかし、金属管はそのままでは曲がらないため、建物の構造に合わせて曲げ加工を行う必要があります。パイプベンダは、この「曲げ」という物理的な工程を効率的かつ安全に行うための専門工具です。試験では、このように「特定の工事手法とセットで登場する工具」が出題される傾向があります。
試験勉強においては、教科書の写真だけでなく、実際に作業動画などで「どのように管をセットし、どのような力加減で曲げるのか」を確認しておくと、記憶の定着が圧倒的に良くなります。写真だけで判断できるようになるのは、現場に出た際、必要な道具をすぐに選定できるという「即戦力としての基礎」を問われていることと同義です。