第一種電気工事士試験 / 平成26年度 上期 学科試験 / 問50
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平成26年度 上期 学科試験 問50 解説 接地工事の種類

⑤で示す機器の二次側電路に施す接地 工事の種類は。

  1. イ. A種接地工事
  2. ロ. B種接地工事
  3. ハ. C種接地工事
  4. ニ. D種接地工事 ✓ 正答

解説

低圧電路の接地工事は「使用電圧が300V以下か、それとも300Vを超えるか」と「どのような機器か」という2つの観点で判断します。本問で問われている低圧側の電路は、原則としてD種接地工事を施す必要があります。

接地工事の分類と選び方

電気設備技術基準の解釈では、低圧側の電路には以下のルールが定められています。

・使用電圧が300V以下の低圧電路:D種接地工事 ・使用電圧が300Vを超える低圧電路:C種接地工事(ただし、絶縁監視装置などを設ける場合はD種とできる例外あり)

今回の問題は、一般的な高圧受変電設備の低圧側(二次側)電路を想定しています。この電路は通常AC100Vや200Vで運用されるため、300V以下の基準が適用され、D種接地工事が必要となります。

なぜ混同しやすいのか

この問題で迷いが生じやすいのは、変圧器本体に施される「B種接地工事」との混同です。変圧器(トランス)そのものは高圧と低圧を絶縁していますが、万が一内部で高圧側と低圧側が接触(混触)してしまうと、低圧側に危険な高電圧がかかってしまいます。これを防ぐための「混触防止板」には、より厳しいB種接地工事が求められます。

試験において、接地工事の問題は「何を接地するのか」という対象を正確に見極めることが重要です。

・変圧器の混触防止板の接地 → B種 ・変圧器二次側の低圧電路の接地(中性点など) → D種 ・金属製外箱の接地 → C種またはD種

このように、機器の種類と「何から保護するための接地なのか」をセットで覚えるのが合格への近道です。

実務における接地工事の役割

接地工事は、単なる試験用の知識ではありません。実際に工事を行う現場では、漏電による感電事故を防ぎ、回路の電圧を安定させるために不可欠な作業です。特にD種接地工事は、私たちが日常的に触れる電気機器を安全に使うための「最後の砦」です。

試験では「電圧が300V以下かどうか」という数字の境界線が問われますが、現場ではその接地線が正しく施工されていないと、地絡発生時にブレーカーが作動せず、機器が帯電し続けるという重大な事故につながります。この問題を通じて、図面上の記号が実際の安全基準とどのように結びついているかを理解しておくことが、資格取得後の実務にも直結します。

参考リンク

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