第一種電気工事士試験 / 平成27年度 筆記試験 / 問49
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平成27年度 筆記試験 問49 解説 CVTケーブルの構造

設問図

⑨で示す部分に使用するCVTケーブル として,適切なものは。

選択肢図
  1. イ.
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ. ✓ 正答

解説

CVTケーブルの構造を見抜くには、名称のアルファベット構成を分解するのが最も確実な近道です。CVTは、C(架橋ポリエチレン絶縁体)、V(ビニルシース)、T(トリプレックス:3本の線をより合わせた構造)を意味します。この問題で問われているのは、高圧ケーブルとしての詳細な断面構造です。

CVTケーブルの構造分解

CVTケーブルは高圧受電設備で標準的に用いられるケーブルです。低圧用のケーブルと異なり、電界を均一化して絶縁破壊を防ぐための特別な層が配置されています。中心から順に以下の構成になっています。

  1. 導体:電流の通り道。
  2. 内部半導電層:導体表面の凹凸をならし、電界を均一にする。
  3. 架橋ポリエチレン絶縁体:優れた絶縁性能を持つメイン層。
  4. 外部半導電層:絶縁体外側の電界を均一にする。
  5. 銅テープ遮蔽層(銅シールド):接地をとり、電磁遮蔽を行う。
  6. ビニルシース:外側を保護する外装。

この層構成がすべて図示されているものを選ぶ必要があります。

正解を導くためのチェックポイント

選択肢を検討する際、特に重要なのは「半導電層」と「遮蔽層(シールド)」の有無です。

選択肢ニは、単心ケーブル3本をより合わせた構造であり、かつ個々の心線に対して、内部・外部半導電層、銅シールド、ビニルシースが層状にしっかり描かれています。一方で、他の選択肢を確認すると、例えばハなどは絶縁体と導体だけで構成されており、高圧ケーブル特有の機能的な層が欠落しています。

試験では、単に「CVT」という名称を知っているだけでなく、それがなぜ高圧環境で使われるのかという構造的理由までセットで理解しておくことが求められています。

実務における知識の重要性

この知識は、現場でのケーブル端末処理において極めて重要です。高圧ケーブルの端末処理(ケーブルヘッドの取り付け)を行う際には、これら各層を適切な長さに剥ぎ取る必要があります。

内部半導電層を切り忘れたり、逆に絶縁体まで傷つけたりすると、電界が集中して沿面放電が起き、短絡事故につながります。構造を理解していることは、適切な施工を行うための大前提となります。設計図面上で指定された記号を見て、実際の現場でどのような断面を持つケーブルを調達し、どのような手順で処理すべきかをイメージする力が、第一種電気工事士に求められる技術的素養です。

参考リンク

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