第一種電気工事士試験 / 平成28年度 筆記試験 / 問49
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平成28年度 筆記試験 問49 解説 継電器の名称

④で示す機器は。

  1. イ. 不足電力継電器
  2. ロ. 不足電圧継電器 ✓ 正答
  3. ハ. 過電流継電器
  4. ニ. 過電圧継電器

解説

機器記号の読み解き方

単線結線図において、特定の機器が何を指しているかを判断するには、まずそのシンボルの近くに付記された英字記号を確認します。不足電圧継電器であれば「UVR (Under Voltage Relay)」と記載されています。問題図の中に「UVR」の文字があれば、それが正解の直接的な根拠となります。もし文字がない場合でも、変圧器の二次側電圧を監視し、電圧低下時に動作して遮断器をトリップさせるような位置関係にあれば、不足電圧継電器であると判断します。

保護継電器のアルファベット表記と役割

電気工事士試験で頻出する保護継電器には、それぞれ国際規格やJISで定められたアルファベットの略称があります。これらを暗記しておくと、図面を読み解くスピードが格段に上がります。

・UVR:不足電圧継電器 (Under Voltage Relay)。受電電圧が規定値以下に低下した際に動作し、受電遮断器を遮断して設備を保護します。 ・OVR:過電圧継電器 (Over Voltage Relay)。受電電圧が過剰に上昇した際に動作します。 ・OCR:過電流継電器 (Over Current Relay)。過大な電流が流れた際に動作します。 ・UFR:不足周波数継電器 (Under Frequency Relay)。周波数の低下を検出します。

不足電圧継電器は、停電からの復旧時に電動機などが一斉に再起動して過負荷になることを防いだり、電圧降下による機器の誤動作や損傷を未然に防ぐ重要な役割を担っています。

図面から読み取る回路の保護構造

この問題が意図しているのは、受電設備の「何が起きたら何を守るのか」という保護協調の概念の理解です。単に名称を覚えるだけでなく、その機器が回路のどの部分に設置され、どのような異常を監視しているのかを捉えることが重要です。

不足電圧継電器は、主遮断器(VCBや配線用遮断器)と連動する仕組みになっています。もし電圧が異常に低下したまま復旧しようとすると、接続された電動機が焼損するリスクがあります。そのため、不足電圧継電器が電圧異常を検知した瞬間に、受電側の遮断器に指令を送り、回路を強制的に切り離すという安全回路が形成されているのです。

実際の現場において、この知識は受電設備の保守点検や試験を行う際に不可欠です。試験器を用いて継電器の動作電圧や動作時間を測定する際、それがどの機器を指しているのか、正常な電圧値で復帰するのかといった確認を行うのが現場の第一歩となります。この問題を通じて、受電設備全体の保護構成という大きな視点を持つことが、実務へ繋がる学習となります。

参考リンク

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