第一種電気工事士試験 / 平成29年度 上期 筆記試験 / 問47
certification-simodake-work

平成29年度 上期 筆記試験 問47 解説 受電設備機器の識別

設問図

⑦に設置する機器は。

選択肢図
  1. イ. ✓ 正答
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ.

解説

この問題は、受変電設備を構成する主要機器の外観形状を写真から判別する問題です。高圧受電設備において、引込口付近に配置される主要な開閉器を即座に見分けることが正解への近道となります。

機器の形状的特徴と判別ポイント

選択肢にある各機器は、現場での機能や役割が異なります。それぞれの特徴を整理します。

イ. 高圧交流負荷開閉器(LBS) 写真の特徴として、開閉機構に加えてヒューズ(筒状のもの)が一体となっている、あるいはその取付け枠があることが挙げられます。LBSは負荷電流の開閉ができ、過負荷や短絡保護の機能を持つため、受変電設備の引込開閉器として最も一般的な機器です。

ロ. 断路器(DS) 可動刃と固定刃が露出しており、無負荷の状態でのみ回路を切り離すための機器です。ヒューズや消弧装置がついていないため、構造は非常にシンプルです。

ハ. 高圧カットアウト(PC) 単独の筒状ヒューズホルダが3つ並んだような形をしています。主に変圧器の一次側に設置され、短絡保護と回路の切断を目的としています。屋外用として見かけることが多い機器です。

ニ. デジタル保護継電器 外観は金属製の箱型で、前面に液晶画面やボタン、表示灯を備えています。開閉器ではなく、電気信号を検知して遮断器を動作させるための「頭脳」にあたる部分です。

機器の選定における思考プロセス

まず、単線結線図上の位置関係を確認します。高圧受電設備の引込口、あるいは主遮断器の手前に位置する機器であれば、負荷電流の開閉が可能なLBS(イ)である可能性が極めて高くなります。

次に、写真との照合を行います。各選択肢を見比べたとき、筒状のヒューズと連動する機構が視認できるのはイのみです。ロは断路器特有の刃の形状が見え、ハはカットアウトの箱型構造が明確であり、ニは明らかに制御機器の形状をしています。結線図上の記号と、これらの外観上の「見え方」を一致させる練習を行うことが重要です。

実務における位置づけと役割

これらの機器は、試験のための暗記対象であるだけでなく、実際の電気保安管理の現場で最も頻繁に点検・操作する機器です。

例えば、LBSは定期点検時に停電操作を行う際の「最初の手順」として登場します。また、デジタル保護継電器は、事故発生時にどのような電流値で動作したかといった履歴を確認するために使用します。現場では「図面上で記号として見ていたもの」と「実物として目の前にあるもの」を常に結びつけることが重要です。写真問題が出るのは、単なる知識の有無を問うだけでなく、実際に設備に触れる際に「この機器を操作しても安全か」という判断ができる能力を求めているためです。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう