第一種電気工事士試験 / 平成30年度 筆記試験(追加試験分) / 問40
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平成30年度 筆記試験(追加試験分) 問40 解説 高圧の定義

電気設備に関する技術基準において,交流 電圧の高圧の範囲は。

  1. イ. 600 V を超え 7 000 V 以下 ✓ 正答
  2. ロ. 750 V を超え 7 000 V 以下
  3. ハ. 600 V を超え 10 000 V 以下
  4. ニ. 750 V を超え 10 000 V 以下

解説

この問題は、電気設備に関する法令上の「電圧の区分」を正確に記憶しているかが問われています。第一種電気工事士試験において、電圧区分はすべての基本となる非常に重要な知識です。

判断のポイントは、低圧と高圧の境界線がどこにあるか、そして高圧の上限値はいくらかを即座に引き出せるかという点に尽きます。

電気設備の電圧区分を分類する

電気設備に関する技術基準を定める省令により、電圧は以下の3つに分類されます。

  1. 低圧 直流では750V以下、交流では600V以下の電圧を指します。
  2. 高圧 直流では750Vを超え7,000V以下、交流では600Vを超え7,000V以下の電圧を指します。
  3. 特別高圧 7,000Vを超える電圧を指します。

今回の問題は「交流」の「高圧」の範囲を問うものです。交流の場合、低圧は600V以下となるため、それを超える高圧は600Vを超え7,000V以下の範囲となります。

なぜこの数値が重要なのか

実務において、この電圧区分は「絶縁距離」や「施設場所の制約」「必要な電気工事士の免状範囲」を決定する根拠となります。例えば、私たちが普段扱う住宅の100Vや200Vは低圧に該当しますが、工場やビルで使用される受電設備では、これらが高圧や特別高圧として取り扱われます。

試験においては、この区分が曖昧だと後続の学習(接地工事の種類、電線の支持間隔、離隔距離など)で必ずつまずくことになります。特に「低圧=600V以下」という境界線は、電気工事士として現場に出た際に、その工事が自らの資格の範囲内か、あるいは法令上どのような安全対策が必要かを判断する絶対的な基準となります。

覚えておきたい比較の視点

試験勉強で混同しやすいのが、直流と交流での低圧の定義の違いです。

  • 交流: 低圧は600V以下
  • 直流: 低圧は750V以下

このように、直流の方が低圧の許容範囲が広くなっています。高圧の定義は交流・直流ともに「7,000V以下」で共通しているため、まずは高圧の上限である7,000Vを軸にして覚えるのが効率的です。そこから、交流の低圧境界は600V、直流の低圧境界は750Vと紐付けて整理しておくと、試験本番で迷うことがなくなります。

この問題は、電圧という電気の基礎的な概念を正しく理解し、法令に基づく区分を運用できるかどうかを確認する、極めて標準的かつ本質的な良問です。

参考リンク

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