第一種電気工事士試験 / 令和4年度 第一種 筆記試験 午後 / 問46
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令和4年度 第一種 筆記試験 午後 問46 解説 図記号の名称

①で示す図記号の機器の名称は。

  1. イ. 零相変圧器
  2. ロ. 電力需給用変流器
  3. ハ. 計器用変流器
  4. ニ. 零相変流器 ✓ 正答

解説

図記号を見て「丸の中にZCTと書かれている」または「3本の電線が円の中を通っているような図」を確認するのが正解への近道です。零相変流器は英語でZero-phase Current Transformerと呼び、その頭文字からZCTと呼ばれます。試験ではこの記号を見たら即座に「地絡保護用」と連想できるようにしましょう。

零相変流器が果たす役割

零相変流器(ZCT)は、回路の地絡事故を検出するために不可欠な機器です。通常、正常な状態では電線を通る往きと戻りの電流の総和はゼロになります。しかし、回路のどこかで地絡(漏電)が発生すると、このバランスが崩れ、電流の差分が生じます。

ZCTはこの「電流の不平衡」を磁気的に検出し、微小な電流として取り出します。この取り出された信号を地絡継電器(GR)などに送ることで、漏電遮断器を動作させたり、警報を鳴らしたりする仕組みになっています。

試験で見分けるためのヒント

この種の問題では、似た名称の機器と混同しないことが重要です。

・零相変流器(ZCT):地絡事故を検出する機器。電線の中を流れる電流のバランスを監視します。 ・計器用変流器(CT):大電流を計器に適した小さな電流に変換する機器。主に電流計や過電流継電器へ信号を送ります。 ・電力需給用変流器(MOF):高圧受電設備において、電力量計に接続するための変流器と計器用変圧器を一体化したもの。電気料金の計算に使用されます。

試験の問題文や図面において、ZCTは地絡継電器とセットで描かれることがほとんどです。図中で地絡継電器の略称であるGR(Ground Relay)と組み合わさっている図記号を見つけたら、それは迷わず零相変流器であると判断してください。

実務における重要性

この知識は、高圧受電設備の保守管理業務において最も頻繁に扱う分野の一つです。受電設備の点検時には、絶縁抵抗や接地抵抗の測定だけでなく、このZCTが正しく機能しているかを確認する試験(地絡継電器試験)が必須となります。

また、高圧回路では微小な地絡電流が大きな事故に発展する可能性があるため、適切な感度でZCTを設置・調整することは電気保安の基本です。設計者や電気主任技術者を目指すのであれば、単なる試験対策としてだけでなく、配電系統の保護協調を考える上での基礎知識として深く理解しておくべき項目です。

参考リンク

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