令和4年度 第一種電気工事士 筆記試験 問45 解説 配線用遮断器・スイッチ
⑤に設置する機器は。
- イ. ✓ 正答
- ロ.
- ハ.
- ニ.
解説
この問題は、配線図記号と実際の機器の外観を一致させる能力を問うものです。図面の⑤の箇所にはランプの点灯状態を示す「表示灯」が割り当てられているため、選択肢の中で透明なレンズカバーを持っているイを選択します。
機器の構造から機能を判別する
試験で出題される制御盤内の機器は、主にその先端部分(操作面)の形状で機能を識別します。今回の各選択肢の特徴は以下の通りです。
イ.表示灯:透明または半透明のプラスチックレンズを持ち、内部の電球やLEDの光を外部に伝える構造をしています。 ロ.切替スイッチ:回転式のハンドルを備えており、複数の回路(RS、ST、TRなど)を切り替えるために使用します。 ハ.押ボタンスイッチ:中央に押し込むボタン部分があり、周囲にガードがあるものなどが多いです。主に回路の始動や停止に使われます。 ニ.キノコ形押ボタンスイッチ:頭部が大きく平らで押しやすい構造をしており、非常停止ボタンなどとしてよく使われます。
制御回路における表示の役割
シーケンス制御の現場では、機械が現在どのような状態にあるかを視覚的に確認することが安全管理上、極めて重要です。表示灯は、単に電源が入っていることを示すだけでなく、モータの運転中、故障時の異常表示、あるいは回路の切替状態などを知らせるインターフェースとして機能します。
試験問題としては、単に形状を覚えるだけでなく、図面記号(丸の中に色が塗られている、あるいはLの文字など)と、この「光を透過させるためのレンズ構造」という物理的特徴をセットで理解しておく必要があります。
現場での活用と設計意図
このような機器の選定能力は、制御盤の製作や保守メンテナンスにおいて不可欠です。例えば、誤操作を防ぐために押しボタンの色や形状を使い分けたり、故障箇所を一目で特定できるように表示灯を配置したりすることは、電気設計の基本となります。第一種電気工事士試験がこれらの機器を問うのは、単なる知識の暗記ではなく、実際の設計現場や施工現場で「何がどこにあり、どのような役割を果たしているのか」を正しく把握できるエンジニアを求めているからです。