第一種電気工事士試験 / 令和5年度 学科試験 / 問16
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令和5年度 学科試験 問16 解説 コージェネレーション

コージェネレーションシステムに関する記述 として、最も適切なものは。

  1. イ. 受電した電気と常時連系した発電システム
  2. ロ. 電気と熱を併せ供給する発電システム ✓ 正答
  3. ハ. 深夜電力を利用した発電システム
  4. ニ. 電気集じん装置を利用した発電システム

解説

コージェネレーションシステムに関する問題は、キーワードの直訳的な理解だけで即答できる知識問題です。コージェネレーション(Cogeneration)とは「Co(共同)」と「Generation(発生)」を組み合わせた言葉であり、その名の通り「電気と熱を同時に発生させる」システムを指します。

名称からひもとく原理

コージェネレーションシステムは、エンジンやタービンなどの原動機を動かして発電を行う際、通常は捨ててしまう排熱を有効活用する仕組みです。

通常の火力発電所では、燃料を燃やして電気を作る際、冷却過程で多くの熱を大気中に放出しています。一方、コージェネレーションシステムは、この廃熱を回収して給湯、暖房、さらには蒸気として製造工程に利用します。これにより、エネルギー全体の利用効率(総合エネルギー効率)を飛躍的に高めることができます。試験対策としては、「電気」だけでなく「熱」という言葉がセットになっている選択肢を探すのが正攻法です。

選択肢を吟味する思考プロセス

この問題は、消去法を用いるまでもなく定義を問うていますが、他の選択肢がなぜ誤りなのかを確認することで知識の境界線がはっきりします。

・イ:受電した電気との連系は、このシステムの構成上の「接続形態」の一つに過ぎません。定義そのものではないため不適切です。 ・ハ:深夜電力を利用して蓄熱槽に熱を蓄えるのは「蓄熱式電気暖房器」などの仕組みです。これは「熱を電気に変える」わけではなく、「電気を熱に変えて保存する」逆方向の概念です。 ・ニ:電気集じん装置は、排ガス中の塵埃を電気的に吸着させて除去する環境対策機器であり、発電システムの種類とは無関係です。

これらの誤選択肢は、電気設備の専門用語を並べただけのものですが、システムの内容を理解していれば、言葉の響きだけで惑わされることはありません。

現場で求められるエネルギーマネジメントの視点

第一種電気工事士の試験において、こうした設備知識が問われるのは、単なる理論だけでなく、実際の電気設備の運用において「エネルギー効率」への配慮が不可欠だからです。

病院、ホテル、大規模な商業施設など、電気と熱(温水や蒸気)の両方が常に必要な施設では、このシステムを導入することで大幅な省エネと二酸化炭素排出量の削減が可能です。電気工事士は、これらのシステムを設置する際の配線設計や制御回路に関わることになるため、システムが「何を目的として動いているのか」を理解しておくことは、現場でのエンジニアリング能力を高めることに直結します。試験で得た知識を、「この施設にはなぜコージェネレーションが必要なのか」という視点に変換しておくことが、実務での応用力を育む鍵となります。

参考リンク

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