第一種電気工事士試験 / 令和6年度 下期 学科試験 / 問33
certification-simodake-work

令和6年度 下期 学科試験 問33 解説 高圧受電設備の構成

設問図

問30から問34までは,下の図に関する問いである。 図は,自家用電気工作物内の高圧受電設備を表した図である。 この図に関する各問いには,4通りの答え(イ,ロ,ハ,ニ)が書いてある。それぞれの問いに対して,答えを1つ選びなさい。 〔注〕図において,問いに直接関係のない部分等は,省略又は簡略化してある。

  1. イ. ✓ 正答
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ.

解説

高圧受電設備の機器配置図において、番号(4)は主遮断装置が収められた区分を指しており、この部分は「高圧交流負荷開閉器(LBS)」または「真空遮断器(VCB)」などが設置される箇所です。第一種電気工事士試験では、この図のように主遮断装置を囲む盤や区画の役割を問う問題が頻出します。正解を導くためには、各機器が系統図のどこに位置し、どのような役割(保護、計量、開閉)を担っているかを理解することが最短ルートとなります。

各機器の役割と受電系統の仕組み

高圧受電設備は、一般送配電事業者の配電線から電気を受け取り、構内の低圧負荷へ供給するまでの経路です。図中の各番号は重要なコンポーネントを示しています。

(1) PAS(高圧交流負荷開閉器): 地絡事故時に系統を切り離し、波及事故を防止します。 (2) 引込ケーブル: 受電点から構内へ電気を引き込むための高圧絶縁電線です。 (3) 地中埋設管路: ケーブルを保護するために地中に設置される管です。 (4) 主遮断装置: 受電側のメインスイッチであり、故障時の遮断や点検時の開放を行います。 (5) キュービクル(高圧受電設備):これら全ての機器を収納する金属製の外箱を指します。

今回の問題で注目すべきは、機器を区画する「外箱」や「盤」の名称です。配電線から来た電気が最初に到達し、保護・計測・変圧を経て負荷へと送られる過程で、それぞれの機器は適切な盤内に配置されます。主遮断装置は、受電設備全体の中でも最も重要な保護・制御の役割を担っており、一般的に高圧配電盤(キュービクル)の前面に配置されます。

なぜこの問題が重要なのか

この問題の教育的意図は、単なる名称の暗記ではなく、現場における「系統図と実機の対応」を直感的に理解させる点にあります。実務では、配線図を読み解く能力が必須です。例えば、故障調査や定期点検を行う際、図面の(4)が示す場所がどこを指しているのか分からなければ、正しい安全確認や操作ができません。

試験においては、図の中の「どこが何のための区画か」という空間認識が重要です。主遮断装置が含まれるエリアが、受電の入り口からどのように繋がっているかを系統図上で追いかける練習をしておくと、類似する機器名称の問題が出題されても即座に対応できるようになります。

実務への繋がり

この知識は、キュービクル式高圧受電設備の保守点検業務において直接活用されます。現場で「この機器はどの系統に属しているか」を判断する際、設計図面や機器配置図を読み解く力は、電気工事士にとっての基礎体力のようなものです。特に、高圧側の事故は範囲が広がりやすいため、遮断装置の位置と役割を正しく把握していることは、自身の安全確保と事故の拡大防止に直結する非常に重要な素養です。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう