第一種電気工事士試験 / 令和6年度 上期 第一種 学科試験 / 問25
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令和6年度 上期 第一種 学科試験 問25 解説 配線器具の名称

設問図

写真に示す配線器具の名称は。

  1. イ. 接地端子付コンセント
  2. ロ. 抜止形コンセント
  3. ハ. 防雨形コンセント
  4. ニ. 医用コンセント ✓ 正答

解説

この問題は、写真に写っている配線器具の「外観上の特徴」と「マーク」を確認することで正解を導き出せます。具体的には、コンセントの表面中央に印字されている「H」マーク(病院用)を探すことが最も確実な判断根拠となります。

医用コンセントを識別するポイント

第一種電気工事士試験では、様々な配線器具の写真から名称を答える問題が頻出します。医用コンセントは、病院や診療所などの医療現場で、医療用機器を接続するために用いられる特殊なコンセントです。

判別のための決定的な特徴は以下の3点です。

  1. 病院用マーク(Hマーク): コンセントの正面中央に、病院用であることを示す「H」の文字が刻印されています。これが最も分かりやすい識別ポイントです。
  2. 接地端子付き: 写真のように、アース線(緑色などの被覆線)が器具の裏側から出ている構造をしています。これは、漏電時に患者や医療機器を守るための非常に重要な構造です。
  3. 耐久性と信頼性: 一般的な住宅用コンセントよりも、頻繁なプラグの抜き差しに耐えられるよう、接触の保持力が強化されています。

なぜ医療現場で専用のコンセントが必要か

医療現場では、微弱な電流でも患者の生命に関わる可能性がある「マイクロショック」を防ぐことが最優先されます。一般的なコンセントでは許容されるわずかな漏れ電流や、プラグの接触不良が命取りになる可能性があるため、JIS規格などで厳格に定められた性能を持つ医用コンセントの使用が義務付けられています。

この問題は、単なる名称の暗記を問うだけでなく、電気工事士として「設置場所に応じた適切な器具選定ができるか」という安全管理能力を問う教育的意図があります。例えば、一般住宅のコンセントをそのまま医療現場へ転用することは、電気設備技術基準および内線規程に反する恐れがあり、重大な事故を招きかねません。

実務で活用する知識の整理

この知識は、施工現場で図面や仕様書を確認する際に役立ちます。

  • 設置場所を確認する: 設計図面に「医療用」と指定がある場合は、必ず「H」マーク入りの医用コンセントを選定する必要があります。
  • 施工品質を守る: 医用コンセントは、一般的なコンセントと比べて構造が堅牢であるため、施工時には接地端子の接続の確実性や、絶縁抵抗の測定など、高い信頼性が求められる施工を行わなければなりません。

試験対策としては、他にも防雨形(カバーが付いている)、抜止形(L字型や回転式の穴形状)といった外観の特徴を、実物写真と照らし合わせて記憶しておくことが合格への近道です。

参考リンク

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