令和7年度 下期 学科試験 問25 解説 電線接続材料
写真に示す材料のうち,電線の接続に使用しないものは。
- イ. ✓ 正答
- ロ.
- ハ.
- ニ.
解説
各選択肢の写真を見て、それが「電線同士を繋ぐための部材」であるかどうかを判別します。イの部材はアンカー(ボルトを固定するための金具)であり、電線接続用ではないため、これが正解となります。
各材料の役割と分類
電気工事士の試験では、数多くの工具や材料が写真で出題されます。それぞれの名前と用途を正しく結びつけることが重要です。
- イ:オールアンカー コンクリート壁面などに機器を取り付ける際、穴を開けて差し込み、打ち込んで固定するための留め具です。あくまで「固定用」の部材であり、電気回路を構成する電線接続には一切関与しません。
- ロ:接続端子(コネクタ) 電線を挟み込んでボルトで締め付けることにより、強固に電気的な接続を行うための部材です。
- ハ:リングスリーブ 電線同士を突き合わせや重ね合わせで接続する際、専用の圧着工具で潰して固定する接続材料です。屋内配線で頻繁に使用されます。
- ニ:差込形コネクタ コネクタ内部のバネの力で電線を保持し、接続する部材です。剥き出しの電線を差し込むだけで施工が完了するため、作業効率が非常に高い材料です。
現場で求められる知識の構造
この問題は、電気工事士が現場で扱う部材を「電気的な接続材料」と「機械的な固定材料」に峻別できるかを問うものです。
実務では、配線用遮断器や金属管を壁や天井に取り付ける際、アンカー(イのような部材)でベースを固定し、その後に電線をリングスリーブ(ハ)や差込形コネクタ(ニ)で接続します。作業の手順として両者を同時に扱うため、混乱しがちですが、図面や施工条件を読み解く上では、これらがまったく別の目的を持っていることを理解しておく必要があります。
特に、試験では「材料の名称」だけでなく「どういう場面で使うか」がセットで問われます。今回のように「接続に使わないもの」を問う問題が出た場合、消去法で「電線を電気的に繋いでいないもの」を探すのが定石です。