第一種電気工事士試験 / 令和7年度 下期 学科試験 / 問39
certification-simodake-work

令和7年度 下期 学科試験 問39 解説 電気用品安全法

「電気用品安全法」において,交流の電路に 使用する定格電圧100V以上300V以下の 機械器具であって,特定電気用品は。

  1. イ. 定格電流60Aの配線用遮断器 ✓ 正答
  2. ロ. 定格出力0.4kWの単相電動機
  3. ハ. 定格静電容量100μFの進相コンデンサ
  4. ニ. (PS)Eと表示された器具

解説

電気用品安全法における「特定電気用品」か否かは、その機器が火災や感電のリスクをどの程度持っているかという観点で整理します。配線用遮断器のように、故障が直接事故につながる重要な保安機器は特定電気用品に分類されるという原則を当てはめて選択肢を絞り込みます。

電気用品安全法の分類体系

電気用品安全法では、電気用品を以下の2種類に分類しています。

・特定電気用品:構造や使用方法からみて、特に危険または障害を発生させるおそれがあるもの(116品目)。製品には「菱形PSEマーク」の表示が義務付けられています。 ・特定電気用品以外の電気用品:特定電気用品以外のもの(341品目)。製品には「丸形PSEマーク」の表示が義務付けられています。

配線用遮断器は、過電流を遮断し火災を防止するという極めて重要な役割を担っています。そのため、設計・製造・検査のプロセスでより厳しい適合性検査が求められる特定電気用品に指定されています。

特定電気用品の判断ロジック

本問のような選択肢問題では、以下のステップで判定を行います。

  1. 機器の役割を確認する:配線用遮断器や漏電遮断器などは、回路保護の要となるため特定電気用品に該当しやすい。
  2. その他の機器との比較:電動機(モーター)やコンデンサは、定格出力や用途によって細かく分類されますが、遮断器類のような「保護装置」そのものとは扱いが異なります。
  3. 表示記号の誤読を避ける:選択肢ニにある「(PS)Eと表示された器具」は、電気用品安全法の表示全体を指す言葉であり、特定電気用品(菱形)とそれ以外(丸形)を区別していないため、特定電気用品そのものを指す選択肢としては不適切です。

実務におけるPSEマークの役割

電気工事士として現場で機器を選定する際、この知識は「安全性のお墨付き」を確認する手段となります。現場で支給された遮断器やコンセントなどが電気用品安全法に適合しているかは、機器本体に刻印されたPSEマークを確認することで判断します。

特に住宅や公共施設での工事においては、特定電気用品への適合は必須条件です。配線用遮断器の選定時に「菱形PSEマーク」がついていることを確認することは、保安上の責任を果たすための第一歩となります。この問題は単なる暗記ではなく、保安の要である保護機器がいかに厳格に管理されているかという、電気設備の安全性に対する意識を問うています。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう