第一種電気工事士試験 / 令和7年度 上期 第一種 学科試験 (出題例) / 問25
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令和7年度 上期 第一種 学科試験 (出題例) 問25 解説 配線器具の施工

設問図

写真に示す配線器具を取り付ける施工方法 の記述として、不適切なものは。

  1. イ. 定格電流 20 A の配線用遮断器に保護されている回路に取り付けた。 ✓ 正答
  2. ロ. 単相 200 V の機器用コンセントとして取り付けた。
  3. ハ. 三相 400 V の機器用コンセントとしては使用できない。
  4. ニ. 接地極には D 種接地工事を施した。

解説

コンセントの定格電流と、それを保護する配線用遮断器の定格電流の組み合わせに関するルールを確認します。原則として、コンセントに流れる電流が保護装置の定格電流を超えないように選定しなければなりませんが、今回の問題ではコンセントの定格が15Aであるのに対し、回路の保護が20Aとなっている点が不適切となります。

コンセントの定格と保護装置の組み合わせ

電気設備技術基準では、コンセントを保護する過電流遮断器の定格電流は、接続するコンセントの定格電流以下である必要があります。例えば、定格電流が15Aのコンセントを20Aの遮断器で保護してしまうと、コンセント自体が過熱して火災の原因となる恐れがあるため、これは認められていません。

写真のコンセントは一般的に15A定格のものですが、これに対して配線用遮断器が20Aである場合、法令上の「コンセントの定格電流以下のものを使用する」という要件を満たしません。したがって、イの記述が不適切となります。

判断の進め方

この問題に直面した際は、以下のステップで情報を整理してください。

  1. 写真の器具(コンセント)の形状から定格を読み取る:接地極付コンセントの刃受の形状などから、この器具が15A定格であることを識別します。
  2. 選択肢ごとの制約を確認する:
    • コンセントの定格と回路の遮断器の関係(保護装置の定格≦コンセントの定格)
    • 電圧の適合性(単相200V機器用としての使用可否)
    • 接地工事の要否(300V以下の機器用にはD種接地工事が必要)
  3. 不整合を見つける:今回の場合、遮断器20A>コンセント15Aという関係が、安全上のルールに反していることを即座に見抜きます。

実務における重要性

この知識は、施工現場で最も頻繁に遭遇する安全ルールの一つです。住宅やオフィスの配線において、適切なブレーカーとコンセントを組み合わせることは、過負荷による発熱や溶断事故を防ぐための基本です。試験的な意味合いだけでなく、実際の工事において、設計図書と現物の器具が法令に適合しているかを確認するための、極めて実用的な判断基準となります。

また、接地工事の適用については、使用する電圧が300V以下であればD種接地工事が必要となるため、選択肢ニの内容は適切です。このように、一つの器具に対して電圧、電流、接地という複数の観点から技術的な整合性を検証する能力が、第一種電気工事士には求められています。

参考リンク

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