第一種電気工事士試験 / 令和8年度上期 学科試験 / 問45
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令和8年度上期 学科試験 問45 解説 接地工事

⑤に設置する機器と接地線の最小太さの 組合せで,適切なものは。

選択肢図
  1. イ. ✓ 正答
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ.

解説

この問題を解くためのポイントは、図中の⑤が何を指しているのかを特定し、その機器に求められる法規上の接地工事の種類と、それに使用する電線の太さを結びつけることです。結論から言えば、⑤は避雷器(LA)であり、これにはA種接地工事と「14mm²以上」の接地線が必要となるため、正解はイとなります。

機器の特定と法規の適用

単線結線図において、母線から分岐して接地されている機器⑤は避雷器(LA)です。避雷器は、雷サージなどの異常電圧が侵入した際に、速やかに大地へ放電することで機器を保護する役割を持ちます。

この避雷器の接地については、電気設備に関する技術基準を定める省令に基づき、A種接地工事を施すことが義務付けられています。また、電気設備の技術基準の解釈において、高圧受電設備の避雷器用接地線には、公称断面積14mm²以上の軟銅線を使用しなければならないと明確に規定されています。

思考のステップ

試験本番では以下の手順で判断を行います。

  1. 図記号の認識:⑤が避雷器(LA)の図記号であることを確認する。
  2. 接地種類の判断:高圧側の避雷器であるため、A種接地工事が必要であると想起する。
  3. 規定値の選定:A種接地工事の中でも、避雷器に関しては「14mm²以上」という具体的な数値が定められていることを思い出す。
  4. 選択肢の照合:接地線に「E 14」と記載されている選択肢を探す。

この際、他の接地工事(例えばD種接地やその他の機器用接地)の数値と混同しないよう注意が必要です。避雷器は非常に大きなサージ電流を大地に逃がすための装置であるため、通常の小規模な設備よりも太い電線が求められる、という背景を理解しておくと記憶の定着が早まります。

実務および試験における意義

この知識は、単なる暗記項目にとどまらず、受電設備の安全設計という実務の根幹に関わる部分です。もし避雷器の接地線が細すぎれば、雷サージが侵入した際に電線が焼き切れたり、期待される放電性能を発揮できず、高価な変圧器などの機器が破壊される恐れがあります。

試験では「A種接地=14mm²」という組み合わせをセットで覚えるのが定石ですが、現場ではなぜその太さが必要なのかという電気的な安全性に対する理解が、トラブルを防ぐ確実な判断力につながります。

参考リンク

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