第二種電気工事士 / 令和7年度 下期 第二種 学科試験 / 問20
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令和7年度 下期 第二種 学科試験 問20 解説

単相3線式100/200Vの電力が供給されている2階建て木造住宅の低圧屋内配線工事として、不適切なものは。

  1. イ. 乾燥した場所の天井ふところに、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形を用いた、ケーブル工事を行った。
  2. ロ. 乾燥した場所の点検口のある天井裏に、600Vビニル絶縁電線を合成樹脂製可とう電線管(CD管)に通線して、施工した。 ✓ 正答
  3. ハ. 湿気の多い場所の床下に、硬質ポリ塩化ビニル電線管による合成樹脂管工事を行った。
  4. ニ. 展開した場所で乾燥した場所の居間に、ライティングダクト工事を行った。

解説

この問題は、**「CD管(オレンジ色の管)はコンクリート埋設専用である」**というルールを知っていれば、一瞬で正解が選べます。木造住宅の天井裏や壁内など、コンクリート以外の場所でCD管を使用することは認められていません。

CD管とPF管の決定的な違い

合成樹脂製可とう電線管(ボコボコした蛇腹状の管)には、大きく分けてCD管PF管の2種類があります。試験で最も狙われるのは、この2つの使い分けです。

flowchart TD
  A[可とう電線管を選ぶ] --> B{管の種類は?}
  B -->|CD管 オレンジ| C[コンクリート埋設専用]
  B -->|PF管 アイボリー/グレー| D[露出・天井裏・壁内・埋設OK]
  C --> E{設置場所はコンクリート内?}
  E -->|はい| F[適切]
  E -->|いいえ| G[不適切]
  1. CD管(オレンジ色)

    • 特徴: 非自消性(火がつくと燃え続ける)。安価。
    • 用途: コンクリートの中に埋め込んで使う「コンクリート埋設専用」。
    • 不適切な例: 木造住宅の天井裏、露出配管、壁の中(コンクリート以外)への施工。
  2. PF管(アイボリー・グレーなど)

    • 特徴: 自消性(火がついても自然に消える)。
    • 用途: どこでも使える万能選手。露出場所、天井裏、壁内、コンクリート埋設すべてOK。

今回の選択肢「ロ」では、乾燥した場所とはいえ「木造住宅の天井裏」に「CD管」を使用しているため、火災のリスクがあることから不適切となります。もしこれが「PF管」であれば適切でした。

頻出の出題パターンと対策

この知識は、文章問題だけでなく「写真鑑別問題」でも非常によく出題されます。

  • 写真問題での見分け方: 写真に写っている管が**「オレンジ色」ならCD管**、それ以外の色(白っぽければ)PF管です。オレンジ色の管が露出していたり、木製の梁に固定されていたりする写真は、すべて「不適切」と判断してください。
  • 設置場所のひっかけ: 「点検できる隠ぺい場所」という言葉に惑わされないようにしましょう。どんなに点検しやすくても、燃えやすいCD管を木造住宅の構造材近くに配置することは禁止されています。

その他の選択肢の解説

他の選択肢はすべて「適切」な工事の基本ルールです。

  • イ(ケーブル工事): VVFケーブル(ビニルシースケーブル平形)は、天井裏などの隠ぺい場所で最も一般的に使われる工法です。
  • ハ(合成樹脂管工事): 硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)は、絶縁性があり腐食にも強いため、湿気の多い床下でも使用可能です。
  • ニ(ライティングダクト工事): ライティングダクトは「展開した場所(見える場所)」かつ「乾燥した場所」であれば、住宅の居間などに設置できます。終端部はエンドキャップで閉じる、といった付随ルールもセットで覚えておきましょう。

「オレンジ色のCD管はコンクリートの中だけ!」というフレーズを暗記しておくだけで、配線工事科目の貴重な1点を得点できます。

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