令和7年度 下期 第二種 学科試験 問34 解説
④で示す部分の配線で(VE28)とあるのは。
- イ. 内径 28 mm の硬質ポリ塩化ビニル電線管 ✓ 正答
- ロ. 内径 28 mm の合成樹脂製可とう電線管
- ハ. 外径 28 mm の硬質ポリ塩化ビニル電線管
- ニ. 外径 28 mm の合成樹脂製可とう電線管
解説
この問題は、電線管の「記号」と「呼び径の基準」という2つの基本知識を組み合わせるだけで瞬時に解けます。
flowchart TD
A[記号を読む] --> B{VEか}
B -- はい --> C[硬質ポリ塩化ビニル電線管]
B -- いいえ --> D[他の電線管を検討]
C --> E[呼び径の基準を確認]
E --> F[呼び径は内径ベース]解答の着眼点
電線管の記号には明確なルールがあります。
- VE = 硬質ポリ塩化ビニル電線管(Rigid Vinyl Electrode conduit)
- 呼び径(数値) = 管の「内径」を基準にした概略値
選択肢を絞り込む際、「VE=硬質ポリ塩化ビニル」である時点で「イ」か「ハ」に絞られます。さらに、JIS規格において電線管の呼び径は「内径」を基準としているため、迷わず「イ」を選択します。
電線管の略号をマスターする
第二種電気工事士の試験において、図面(配線図)によく登場する主な電線管記号は以下の通りです。これらはセットで暗記しておきましょう。
| 記号 | 名称 | 材質・特徴 |
|---|---|---|
| VE | 硬質ポリ塩化ビニル電線管 | 硬いパイプ状(衝撃に強い) |
| CD | CD管(合成樹脂製可とう電線管) | 柔軟性あり・自己消火性なし(コンクリート埋設専用) |
| PF | PF管(合成樹脂製可とう電線管) | 柔軟性あり・自己消火性あり(露出配管も可) |
| E | 厚鋼電線管 | 金属製(ねじ切りが必要) |
| C | 薄鋼電線管 | 金属製(Eより薄い) |
特に「VE」と「CD/PF」の違いは頻出です。VEは真っ直ぐな配管に適しており、CDやPFは曲がりくねった場所や壁裏などの配管によく使われます。
なぜ「呼び径」の基準が重要なのか
実務においても、電線管の太さを選定する際は「管の内径(呼び径)」と「中を通す電線の断面積の総和」の関係が重要になります。
試験問題では、時に「呼び径28とあるが、これは外径のことか?」という引っ掛け問題が出ます。しかし、電線管(特に硬質管)において、接続するボックスやカップリング(継手)との適合を考える際、基準となるのは「内径」です。この「呼び径=内径ベース」という原則は、電気工事士試験における配線図の読み取りの基礎となります。
学習アドバイス
この手の問題は「知識があるか、ないか」だけで合否が分かれるボーナス問題です。もし「VE」の略号を忘れてしまったら、「V」は「ビニル」のV、「E」は「Electric(電気用)」のEと関連付けると記憶に定着しやすくなります。
配線図問題は、このような略号を一つずつ確実にしていくことで、試験後半の図面読み取りセクションのスピードが格段に上がります。ぜひ今のうちに、主要な記号表を見直しておいてください。