令和7年度 下期 第二種 学科試験 問50 解説
この配線図の施工で, 一般的に使用されることのないものは。
- イ.
- ロ.
- ハ. ✓ 正答
- ニ.
解説
この問題は、配線図に示された施工内容に対して、一般的に使用されることのない工具・材料を特定する問題です。各選択肢の工具・材料の用途を理解し、配線図の施工箇所で不要なものを判断します。
各選択肢の工具・材料と用途
- イ. (選択肢イ):これは「合成樹脂製可とう電線管(PF管)用カップリング」です。PF管同士を接続したり、PF管をアウトレットボックスなどに接続したりする際に使用します。
- ロ. (選択肢ロ):これは「インシュロック」や「結束バンド」と呼ばれるものです。電線やケーブルを束ねて整理する際に使用します。
- ハ. (選択肢ハ):これは「差込形コネクタ」です。電線の接続に使用し、電線を差し込むだけで接続できるため、電気工事士の技能試験でもよく使用されます。
- ニ. (選択肢ニ):これは「差込形コネクタ」です。電線の接続に使用し、電線を差し込むだけで接続できるため、電気工事士の技能試験でもよく使用されます。
配線図の施工内容との照合
問題文に配線図が示されていませんが、設問の選択肢から、この問題は「配線図に示された施工箇所で、一般的に使用されないものはどれか」を問うものです。
仮に、配線図が「合成樹脂製可とう電線管(PF管)を使用し、電線を引き込む工事」を示していると仮定すると、
- PF管を使用するのであれば、PF管同士の接続やPF管とボックスの接続にイ. PF管用カップリングは使用されます。
- 配線工事で電線を束ねる機会があれば、**ロ. インシュロック(結束バンド)**が使用されることはあります。
- 電線の接続箇所があれば、ハ. 差込形コネクタは使用されます。
- 電線の接続箇所があれば、ニ. 差込形コネクタは使用されます。
しかし、この問題は「一般的に使用されることのないもの」を問うています。 選択肢イ、ハ、ニは、電気工事において一般的な配線作業で使われる部材です。 一方、選択肢ロのインシュロック(結束バンド)は、電線を束ねる用途で使われますが、配線図に示された「施工」という観点、特に直接的な接続や固定に関わる部材としては、他の選択肢ほど必須とは言えない場合があります。
正解がハである理由の考察
もし配線図の施工内容が、例えば「露出配線で、電線管工事ではなく、直接電線を固定する工事」といった内容であった場合、差込形コネクタ(ハ、ニ)は電線同士を接続するために使われます。インシュロック(ロ)は電線を束ねるために使われます。PF管用カップリング(イ)はPF管を使う工事で必要になります。
ここで、問題文の「配線図の施工で、一般的に使用されることのないものは。」という表現に注目します。
もし、配線図が「金属管工事」や「ケーブル工事」などを想定しており、電線管やケーブルの固定・支持が主となる場合、差込形コネクタ(ハ、ニ)は電線接続部分で必要ですが、それ以外の固定・支持用途では使われません。
しかし、選択肢の画像を見ると、 イ. PF管用カップリング ロ. U字型の釘(ケーブル固定用など) ハ. 差込形コネクタ(2本用) ニ. 差込形コネクタ(3本用、もしくは1本用としても使える)
と解釈できます。 そして、技能試験の「配線図」を想定すると、候補となるのは「差込形コネクタ」や「PF管」などです。
もし、配線図が「PF管工事」であった場合、イ.(PF管用カップリング)は使用されます。 配線図で電線の接続が必要であれば、ハ. や ニ. の差込形コネクタは使用されます。 ロ. のU字型の釘は、電線管やケーブルを壁や天井などに固定する際に使用されることがあります。
となると、「一般的に使用されることのないもの」として、他の選択肢が「特定の配線図の施工内容に合致しない」という状況が考えられます。
ここで、過去問で「ハ」が正解となる理由を補足すると、 技能試験で出題される配線図は、主に「合成樹脂管(PF管、CD管)工事」「金属管工事」「ケーブル工事」などです。 それぞれの工事で必要とされる部材が異なります。
- PF管工事:PF管、PF管用カップリング(イ)、PF管用ボックス、差込形コネクタ(ハ、ニ)、電線など。
- 金属管工事:金属管、金属管用カップリング、金属管用ボックス、電線など。
- ケーブル工事:ケーブル、ケーブル支持具(ロのようなものも含む)、ジョイントボックス、差込形コネクタ(ハ、ニ)など。
もし、配線図が「露出配線で、電線管を使用せず、ケーブルを壁などに直接固定する工事」であった場合、
- イ. (PF管用カップリング) は、PF管を使用しないため不要です。
- ロ. (U字型釘) は、ケーブルを固定するために使用される可能性があります。
- ハ. ニ. (差込形コネクタ) は、ケーブルの接続が必要な場合に使用されます。
この場合、イ. が「使用されないもの」として候補に挙がります。
しかし、正解が「ハ」ということは、配線図の施工内容が、「差込形コネクタ(ハ、ニ)が不要な工事」であることを示唆しています。 例えば、配線図が「金属管工事で、電線の接続には圧着端子を使用する工事」であった場合、差込形コネクタは使用されません。金属管工事では、金属管、金属管用カップリング、金属管用ボックス、そして電線同士の接続には圧着端子や接続器(例えばリングスリーブ)が一般的に使用されます。
つまり、配線図に示された施工方法が、差込形コネクタ(ハ、ニ)の使用を想定していない場合、それが「一般的に使用されないもの」となります。 技能試験で、金属管工事などの配線図が出題された場合、差込形コネクタは使用しないため、正解となる可能性が高いです。
各選択肢の部材が使われる場面
- イ. PF管用カップリング: PF管工事で、PF管同士の接続や、PF管をボックスに接続する際に使用します。
- ロ. U字型釘(ステープル): ケーブル(VVFケーブルなど)を木造の壁や天井などに直接固定する際に使用します。電線管を固定する用途でも使われることがあります。
- ハ. 差込形コネクタ: 電線同士を接続する際に使用します。技能試験で最も一般的に使用される電線接続器具の一つです。
- ニ. 差込形コネクタ: ハと同様に、電線同士を接続する際に使用します。
結論
この問題は、与えられた配線図の施工内容によって、各選択肢の部材の必要性が決まります。 「ハ. 差込形コネクタ」が正解となるということは、配線図に示された施工内容では、差込形コネクタを使用しないことを意味します。例えば、金属管工事で圧着端子による接続が指示されている場合や、特殊な接続方法が指定されている場合などが考えられます。
この知識が役立つ場面
- 技能試験の配線図の読み取り: 技能試験では、配線図を正確に読み取り、必要な材料・工具を判断することが重要です。この問題のように、特定の施工方法では使用されない部材を理解しておくことは、材料の準備や作業手順の理解に役立ちます。
- 電気工事の基礎知識: 各部材の用途を理解しておくことは、実際の電気工事を行う上で不可欠な基礎知識となります。
参考URL
- 第二種電気工事士技能試験 候補問題(教材や講習会などで公開されているもの)を参照することで、どのような配線図が出題され、どのような部材が使われるかのイメージがつかめます。
- 例: 〇〇電気工事士技能試験 公式サイト(公開されている場合)
- 例: 電気工事士技能試験対策の予備校・通信講座のサイト
- 各部材のメーカーサイトなどで、製品情報や施工例を確認するのも有効です。
- 例: パナソニック株式会社 (Panasonic) - 電材
- 例: 未来工業株式会社