第二種電気工事士 / 令和7年度 上期 学科試験 / 問32
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令和7年度 上期 学科試験 問32 解説

別表1

②で示す部分の配線工事に EM 電線を使用した場合, 使用できない電線の記号(種類)は。

  1. イ. EM-EEF
  2. ロ. EM-CE
  3. ハ. EM-EE
  4. ニ. EM-IE ✓ 正答

解説

この問題は、電線の種類と施工場所の関係性を理解しているかを問う典型的な知識問題です。

結論から言うと、答えはニのEM-IEです。判断の根拠は、その電線が単心(一本の芯線)か多心(複数の芯線を束ねたケーブル)か、という点にあります。

一般住宅や店舗などの屋内配線工事(隠ぺい場所や露出場所)では、基本的に外装を持ったケーブル(VVFやEM-EEFなど)を使用しなければなりません。EM-IEは単心の絶縁電線であり、これは原則として金属管や合成樹脂管の中に通して使うためのものです。屋外や壁の中にそのまま這わせるような配線には使えないため、選択肢の中で唯一不適切となります。

電線の記号を正しく読み解くポイント

今回の選択肢に含まれる電線の意味を分解すると、その違いが明確になります。

イのEM-EEFは、ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形のことです。VVFケーブルの環境配慮型(エコケーブル)版であり、屋内配線で最も一般的に使われる種類です。

ロのEM-CEは、ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブルのことです。こちらは主に動力回路や幹線などで使用される多心ケーブルです。

ハのEM-EEは、ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブルですが、こちらは外装が丸型であるものを指すことが多く、屋内配線として使用可能です。

ニのEM-IEは、耐燃性ポリエチレン絶縁電線です。末尾のIEは絶縁電線を指しており、これはケーブルではありません。ケーブルではない単独の電線は、そのままでは壁や天井裏に直接露出して配置することが認められていないため、今回の答えとなります。

実務と試験における重要性

試験において「使用できるか、できないか」を判断するコツは、その電線が自分自身で外傷から身を守るための「シース(外装)」を持っているかどうかを確認することです。

試験に出てくるケーブル類(EEFやEEなど)は、絶縁被覆の上にさらに外装があるため、比較的自由度の高い配線が可能です。一方で、IEやIVといった絶縁電線は、外装がないため、必ず管の中を通さなければならないという制約があります。

配線図問題では、壁の中に隠れる部分や、天井裏を通る部分の配線を指定されることが多いため、外装付きのケーブルが適しているのか、管工事を前提とした絶縁電線が適しているのかを見分ける力が求められます。問題文の図を見て、そこが管工事なのか、それともケーブル配線(PF管内や直接露出)なのかを判断する練習をしておくと、この手の問題は確実に得点源になります。

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