ITパスポート試験 / 平成21年度 春期 ITパスポート試験 / 問3
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平成21年度 春期 ITパスポート試験 問3 解説 RFPの提示

システム開発に関するRFP(Request For Proposal)の提示元及び提示先として,適切なものはどれか。

  1. ア 情報システム部門からCIOに提示する。
  2. イ 情報システム部門からベンダに提示する。 ✓ 正答
  3. ウ 情報システム部門から利用部門に提示する。
  4. エ ベンダからCIOに提示する。

解説

RFPは「誰が誰に何をお願いするための書類か」をイメージすれば即答できます。発注側が受注側に対して「うちの会社でこんなシステムを作りたいので、あなたたちの技術やアイデアで見積もりと提案をください」と依頼する文書、それがRFP(提案依頼書)です。

RFPとは何か

RFPはRequest For Proposalの略で、日本語では提案依頼書と呼ばれます。システム開発の発注を検討している企業(ユーザー企業)が、ITベンダーなどの開発会社に対して提出を求める書類です。

この書類には、システム導入の目的や背景、解決したい課題、システムに求める機能要件、予算、納期などが詳細に記述されます。ベンダーはこれを受け取った後、記載された要件を満たすためにどのような技術やスケジュールで構築すべきかという「提案書」を作成し、発注元に提示します。

提示先を判断する思考プロセス

この問題を解くには、まず「RFPは誰のためのものか」という役割を整理します。

  1. 主体:発注する側(情報システム部門など)
  2. 目的:システム開発を依頼したい
  3. 相手:受注する側(ベンダ)

選択肢を見ると、情報システム部門(発注側)が主語になっているものが有力候補となります。その中で、受注を担うのは「ベンダ」ですから、情報システム部門からベンダへ提示する選択肢イが正しいと判断できます。

対照的に、CIO(最高情報責任者)は社内の経営陣の一人であり、利用部門も同じ社内の部署です。これらに対してRFPを出すことは通常ありません。CIOには予算の承認を求め、利用部門とは要件定義のすり合わせを行うのが一般的な業務フローです。

実際の現場におけるRFPの重要性

ITパスポートの試験範囲を超えて、現場でRFPがなぜ重要なのかを理解しておくことは、システム開発の構造を把握するのに役立ちます。

もしRFPを出さずに口頭で「いい感じのシステムを作って」と頼むと、発注側と受注側で認識のズレが生じます。納品されたものが全く意図しないものだったり、途中で予算が大幅に膨れ上がったりするトラブルの原因になります。RFPという共通言語を介することで、何が必須条件で、何が優先順位の低い機能なのかを明確にし、公平な競争入札や見積もりの比較ができるようになります。

ITパスポートでは、このような「発注側と受注側のコミュニケーションのルール」として、RFPや要件定義書、見積依頼書(RFQ)といった用語が頻出します。これらはすべて、プロジェクトの失敗を防ぎ、納得感のある契約を結ぶためのステップとしてつながっていると捉えておきましょう。

参考リンク

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