ITパスポート試験 / 平成21年度 春期 ITパスポート試験 / 問55
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平成21年度 春期 ITパスポート試験 問55 解説 オープンソースソフトウェア

オープンソースソフトウェアに関する記述として,適切なものはどれか。

  1. ア 一定の試用期間の間は無料で利用することができるが,継続して利用するには料金を支払う必要がある。
  2. イ 公開されているソースコードは入手後,改良してもよい。 ✓ 正答
  3. ウ 著作権が放棄されている。
  4. エ 有償のサポートサービスは受けられない。

解説

オープンソースソフトウェア(OSS)の定義を正しく理解しているかを問う問題です。OSSは「誰でも自由に利用・改変・再配布ができる」という点が最大の特徴であるため、ソースコードを改良してもよいという選択肢イが正解となります。

オープンソースソフトウェアの基本ルール

オープンソースソフトウェア(OSS)とは、ソースコードが公開されており、利用者がそのコードを自由に調査、変更、再利用できるソフトウェアのことです。ここで重要なのは、OSSには「OSI(Open Source Initiative)」という団体が定めた定義があるという点です。

この定義には、単にコードを公開するだけでなく、以下のような自由が保障されている必要があります。 ・誰でも自由に複製、配布できること ・誰でもソースコードを改変でき、その派生物を配布できること ・特定の個人やグループを差別しないこと

つまり、ソースコードを自分用にカスタマイズしたり、改良して新しい機能を追加したりすることは、OSSの根幹をなす権利です。

誤った選択肢を排除する考え方

各選択肢がOSSの概念とどう食い違っているかを整理します。

・選択肢ア:これはシェアウェアや試用版ソフトウェアの説明です。OSSは利用や改変に料金を支払う必要がないものがほとんどです。 ・選択肢ウ:OSSは著作権を放棄した「パブリックドメイン」ではありません。OSSには「ライセンス」が存在します。開発者には著作権があり、ライセンスというルールに従うことで初めて自由な利用が許されています。 ・選択肢エ:OSSは有償サポートを受けることが可能です。企業がOSSを導入する際、開発元や専門企業から技術支援や保守サポートを契約することは一般的であり、ビジネスモデルとしても成立しています。

実務におけるOSSの価値と注意点

ITパスポートの試験でこの知識が問われるのは、現代のシステム開発においてOSSが欠かせない存在だからです。多くのWebサービスやOS(Linuxなど)はOSSを組み合わせて作られています。

実際に仕事でOSSを扱う際には、単に無料だから使うのではなく、「ライセンス」への理解が必須となります。例えば、自分が改良したコードを配布する場合、そのOSSが採用しているライセンス(GPL、MIT、Apacheなど)によって、「自分もソースコードを公開しなければならないのか」「商用利用に制限はないか」といったルールが変わるからです。OSSを使いこなすことは、効率的なシステム構築と、法的リスクを回避する能力の両方を意味します。

参考リンク

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