ITパスポート試験 / 平成22年度 秋期 ITパスポート試験 / 問29
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平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問29 解説 経営戦略のCSF

経営戦略の目標や目的を達成する上で,重要な要因を表すものはどれか。

  1. ア CSF ✓ 正答
  2. イ ERP
  3. ウ MRP
  4. エ SCM

解説

問題文にある「経営目標を達成する上で、重要な要因」というフレーズを、「重要(Critical)」「成功(Success)」「要因(Factor)」という言葉に変換するだけで、正解のCSFにたどり着くことができます。

CSF(重要成功要因)とは何か

CSF(Critical Success Factor)は、企業が経営戦略やビジネス上の目標を達成するために、「ここを成功させなければ全体の目標が達成できない」という核心的な要因のことです。

例えば、「売上を昨対比120%にする」という目標を立てたとき、その目標達成のために「ネット広告による新規顧客の獲得」が最も重要であるならば、それがそのプロジェクトのCSFになります。CSFは、何にリソース(人・モノ・金)を集中投下すべきかを判断するための羅針盤のような役割を果たします。

選択肢の言葉を整理する

他の選択肢は、経営管理の手法やシステムの名称です。これらと混同しないよう、それぞれの役割を把握しておきましょう。

・ERP(Enterprise Resource Planning):企業全体の経営資源を統合的に管理する手法やシステムのこと。「統合基幹業務システム」と呼ばれます。 ・MRP(Material Requirements Planning):生産計画に基づき、必要な部品や材料をいつ、どれだけ発注するかを管理する手法。「資材所要量計画」と呼ばれます。 ・SCM(Supply Chain Management):原材料の調達から製品の製造、物流、販売までの供給連鎖を最適化し、全体効率を高める経営手法。「供給連鎖管理」と呼ばれます。

これらの選択肢は「ITを用いた具体的な管理手法」ですが、CSFはそれらを利用して何を成し遂げるか、という「戦略の方向性」を示す概念であるという点で大きく異なります。

なぜこの知識が重要なのか

実際のビジネス現場では、限られた予算や時間の中で効率よく成果を出すことが求められます。もしCSFを見誤ってしまうと、どれだけERPなどの高価なシステムを導入したとしても、経営目標の達成にはつながりません。

ITパスポート試験でこの知識が問われるのは、ITシステムそのものの操作知識だけでなく、システムを導入する目的や、ビジネスの全体像を俯瞰する能力が求められているからです。IT技術者は「何のためのシステムか」を常に意識する必要がありますが、その目的設定の土台となるのがCSFという考え方です。

参考リンク

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