平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問62 解説 シングルサインオン
シングルサインオンの説明として,適切なものはどれか。
- ア 利用者が使用したいシステムごとに認証を受けることである。
- イ 利用者が認証を一度受けるだけで,許可されている複数のシステムを利用できることである。 ✓ 正答
- ウ 利用者がネットワーク上のサービスにアクセスして,会員登録の手続きを行うことである。
- エ 利用者が配布された初期パスワードでアクセスしたときに,パスワードを変更することである。
解説
シングルサインオンの解き方
シングルサインオン(SSO)という言葉は、英語の「Single(単一の)」と「Sign on(認証を行う)」に分解して考えると答えが見えてきます。一度(Single)のログイン(Sign on)で済む仕組みを探すのが、この問題を解くための判断根拠です。
シングルサインオン(SSO)の本質
シングルサインオン(Single Sign-On)とは、ユーザーが一度だけIDとパスワードを入力して認証を受ければ、その後は許可されている複数のシステムやWebサービスを、個別に再ログインすることなく利用できる仕組みのことです。
例えば、Googleのアカウントでログインすれば、Gmail、Googleドライブ、YouTubeなどが一括して利用可能になる状態がこれに該当します。この仕組みにより、ユーザーはシステムごとに異なるパスワードを記憶したり管理したりする手間から解放されます。
なぜ選択肢を絞り込めるのか
選択肢を整理すると、それぞれの用語が何を指しているかが明確になります。
ア:これは「個別認証」の説明であり、シングルサインオンとは真逆の状態です。 イ:これがシングルサインオンの定義そのものです。 ウ:会員登録は一度きりの手続きであり、ログインの仕組みとは関係ありません。 エ:これは「パスワード変更」というセキュリティ運用の基本手順であり、SSOの定義とは異なります。
試験においては「一度の認証」「複数のシステム利用」というキーワードがセットで出てきたら、即座にシングルサインオンを選択できるようにしましょう。
実社会とITシステムにおける活用
この知識は、現代のビジネス環境で非常に重要です。企業では、メール、勤怠管理システム、チャットツール、経費精算システムなど、多くのシステムを利用します。これら一つひとつに異なるパスワードを設定し、毎回ログインし直すのは非常に非効率です。
また、利用者が多くのパスワードを覚える必要があると、推測されやすい単純なパスワードを使い回したり、付箋に書いてPCに貼ったりといったセキュリティリスクが増大します。シングルサインオンを導入することで、ユーザーの利便性を高めつつ、認証を一元管理することでセキュリティ強度を高めるという、双方のメリットが期待できるのです。