平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問8 解説 データ関係性分析
2種類のデータの関係性を表すことを目的として用いるものはどれか。
- ア 決定表
- イ 散布図
- ウ 特性要因図
- エ パレート図 ✓ 正答
解説
この問題は、各図表が持つ「目的」を正確に結びつけられるかが鍵です。問題文にある「2種類のデータの関係性を表す」というキーワードを見つけ、選択肢の中から「相関関係」を視覚化するための手法を選ぶことで正解に至ります。
データの相関を読み解く散布図
今回の正解である「散布図」は、2つの変数(例えば、気温とアイスの売上、勉強時間とテストの点数など)を、横軸と縦軸の座標上に点としてプロットしたものです。
散布図を見ると、点がある方向に集まっていれば「正の相関(一方が増えれば他方も増える)」や「負の相関(一方が増えれば他方は減る)」といった関係性を一目で把握できます。ITパスポート試験では、この「2種類のデータの関係性=散布図」という組み合わせを反射的に引き出せるようにしておくことが重要です。
なぜ他の選択肢ではいけないのか
試験対策として、それぞれの用語が何を目的としているのかを整理しておくことが重要です。
・決定表(デシジョンテーブル):条件と動作の組み合わせを網羅的に表した表です。複雑な業務ルールを整理し、システムの仕様漏れを防ぐために使われます。 ・特性要因図:結果(特性)に対して、どのような要因が影響を与えているのかを魚の骨のような形で整理する図です。問題の根本原因を突き止める際に利用します。 ・パレート図:項目別の発生件数などを棒グラフにし、累積比率を折れ線グラフで重ねたものです。「どの要素が全体の大部分を占めているか(80対20の法則)」を判断し、優先順位を決めるために使われます。
これらの手法はすべて「新QC七つ道具」や「QC七つ道具」として分類される品質管理手法です。どれか一つだけ覚えるのではなく、それぞれの「図が何を目的にしているか」を対比させて理解しましょう。
現場で役立つ分析の視点
実務において、この知識は「勘」で判断しないための武器になります。「なんとなく気温が高い日は売上が伸びている気がする」という仮説を、散布図を作成することで客観的な数値として証明できるようになるからです。
また、パレート図はリソースが限られているプロジェクトにおいて「どこから手を付けるべきか」という優先順位を明確にするために使われます。ITパスポート試験の意図は、単なる用語暗記ではなく、現場で発生する問題を整理し、解決するための論理的な思考プロセスを身につけることにあります。どの問題に対して、どのグラフを使えば最適な解決策が得られるのかという「使い分け」の感覚を養ってください。