平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問61 解説 記憶素子と半導体メモリ
記憶素子として半導体メモリを用いているものはどれか。
- ア CD-ROM
- イ DVD-RAM
- ウ MD
- エ USBメモリ ✓ 正答
解説
この問題は、記憶装置を「データの記録方式」で分類できるかどうかがポイントです。半導体メモリは電気信号によってデータの読み書きを行うため、物理的な回転や光の反射を利用するディスク系媒体と明確に区別して覚える必要があります。
記憶装置の分類を整理する
ITパスポート試験において、記憶装置は大きく分けて「半導体」「磁気」「光学」の3種類があります。今回の問題では、選択肢が以下のいずれに該当するかを判断します。
・半導体メモリ:電気的にデータを記録する。USBメモリ、SSD、SDカード、主記憶装置(RAM)など。 ・磁気ディスク:磁性体の変化を利用する。HDDなど。 ・光ディスク:レーザー光の反射を利用する。CD、DVD、BD(ブルーレイ)など。
選択肢を見ると、CD-ROMやDVD-RAMは「光」を、MD(ミニディスク)は「磁気と光」の両方を利用する媒体です。一方、USBメモリは電気的にデータを保持するフラッシュメモリを採用しているため、半導体メモリに該当します。
誤答選択肢から学ぶ判断基準
各選択肢がなぜ半導体ではないのか、特徴を確認しておきましょう。
ア:CD-ROMは「光ディスク」です。表面の小さな凹凸にレーザー光を当ててデータを読み取ります。 イ:DVD-RAMは「光ディスク」の一種です。書き換え可能ですが、動作原理はあくまで光を利用したものです。 ウ:MDは、磁気記録と光学記録を組み合わせた「光磁気ディスク」です。かつて音楽用などで普及していましたが、現在の主流である半導体メモリとは仕組みが異なります。
これらを「物理的に回転するもの(ディスク)」と「回転せず電気で読み書きするもの(半導体)」と分けるだけで、迷わず正解を選べるようになります。
実務やデバイス選びにおける視点
この知識は、単なる試験対策にとどまらず、適切なストレージ選びやトラブルシューティングに直結します。
例えば、物理的に動く部品があるHDDや光ディスクは、衝撃に弱く、故障時には異音がすることがあります。一方でUSBメモリやSSDのような半導体メモリは、駆動部がないため「衝撃に強い」「読み書きが高速」「小型化できる」という大きなメリットがあります。
現在のPCやスマホのストレージがHDDからSSD(半導体メモリ)に移行している理由は、この動作原理の違いにあります。試験でこの分類を問うのは、記録媒体ごとの特性(耐久性、速度、価格)を理解し、用途に合わせて適切な機器を選定できるエンジニアやユーザーを求めているからです。