平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問68 解説 パケット交換方式
パケット交換方式に関する記述のうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a インターネットにおける通信で使われている方式である。 b 通信相手との通信経路を占有するので,帯域保証が必要な通信サービスに向いている。 c 通信量は,実際に送受信したパケットの数やそのサイズを基にして算出される。 d パケットのサイズを超える動画などの大容量データ通信には利用できない。
- a, b, c
- a, b, d
- a, c ✓ 正答
- b, d
解説
この問題は、ネットワークのデータ転送方式である「パケット交換方式」と「回線交換方式」の違いを正確に理解しているかを問うものです。aとcが正しい記述であるため、正解は「a, c」となります。
パケット交換方式と回線交換方式の比較
パケット交換方式は、データを小さな単位である「パケット」に分割し、それぞれに宛先情報を付与して送る方式です。これに対し、回線交換方式は通信開始から終了まで特定の回線を独占する方式です。
問題の各選択肢を詳しく見ていきましょう。
選択肢aは正しい記述です。現在のインターネット通信はパケット交換方式が主流であり、世界中のコンピュータがデータをパケット単位で細かくやり取りすることで、効率的な通信を実現しています。
選択肢bは誤りです。通信経路を独占するのは「回線交換方式」の特徴です。回線交換方式は、電話回線のように通信が確立されている間は他者が割り込めないため、途切れることのない帯域保証が必要な音声通信などに適しています。パケット交換方式は経路を共有するため、混雑状況によって遅延が発生する可能性があります。
選択肢cは正しい記述です。パケット交換方式では、ネットワーク資源を複数の通信で共有します。そのため、課金や転送量の管理を行う際は、実際にやり取りされたパケットの数やサイズ(データ量)を基準にするのが一般的です。
選択肢dは誤りです。パケット交換方式は、データを細かく分割して送るため、理論上はどんなに大きなデータでもパケットの順番を整列させて復元すれば送ることが可能です。動画などの大容量データも、この方式のおかげでインターネット上でスムーズに再生できています。
問題の構造と学習のポイント
この問題は、単なる知識の暗記ではなく、「なぜインターネットはこれほど普及したのか」という背景を理解しているかを問う構造になっています。
回線交換方式は、電話機を直接つなぐような仕組みで、安定性は高いものの、通信していない時間も回線を占有してしまうため非効率的です。一方で、パケット交換方式は、回線を細切れに共有することで、多くのユーザーが同時に通信できる仕組みです。
試験対策としては、「パケット交換=インターネット」「回線交換=電話回線(独占)」というキーワードを対比させて覚えるのが効果的です。また、この知識は、クラウドサービスを選択する際や、ネットワークの遅延が発生した際のトラブルシューティングを考える際の基礎教養となります。