ITパスポート試験 / 平成25年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問63
certification-simodake-work

平成25年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問63 解説 不揮発性メモリの分類

DRAM, ROM, SRAM, フラッシュメモリのうち, 電力供給が途絶えても内容が消えない不揮発性メモリはどれか。

  1. ア DRAMとSRAM
  2. イ DRAMとフラッシュメモリ
  3. ウ ROMとSRAM
  4. エ ROMとフラッシュメモリ ✓ 正答

解説

メモリの種類を見分ける際は、電源を切ったときにデータが消えるか消えないかという「揮発性」の性質に着目します。電源を切るとデータが消える揮発性メモリと、消えない不揮発性メモリの二種類に分類できることを押さえれば、即座に正解を導くことができます。

揮発性と不揮発性の違い

コンピュータで使用される主記憶装置や補助記憶装置は、電源供給の有無によってデータの保持能力が異なります。

揮発性メモリは、電源を供給している間だけデータを記憶できる性質を持っています。コンピュータの処理速度を高速化するために、メインメモリとして頻繁に利用されるのがDRAMやSRAMです。これらはアクセス速度が非常に速いというメリットがありますが、電源をオフにすると記憶内容がすべて失われてしまうため、長期保存には向きません。

一方で不揮発性メモリは、電源を切っても記憶内容を保持できる性質を持っています。ROMやフラッシュメモリがこれに該当します。ROMは主に読み出し専用としてシステム起動時の設定などを保持するために使われ、フラッシュメモリはUSBメモリやSSDのようにデータの読み書きが可能な状態で長期保存を行うために使われます。

二段階で絞り込む思考法

この問題を解くには、選択肢にあるメモリ名称をグループ化するのが近道です。

  1. 揮発性メモリ(電源を切ると消える):DRAM、SRAM
  2. 不揮発性メモリ(電源を切っても消えない):ROM、フラッシュメモリ

問題文で問われているのは「不揮発性メモリ」の組み合わせですから、上記のグループ2に該当する項目を探します。すると、ROMとフラッシュメモリが含まれる選択肢のエが唯一の正解となります。

他の選択肢を見てみると、アはどちらも揮発性メモリであり、イやウは揮発性と不揮発性が混在しています。このように、メモリの性質を二択のグループに分けて整理しておけば、どのような組み合わせが出題されても確実に応答できます。

実社会での技術活用

この知識は、私たちが普段使用しているスマートフォンやPCの仕組みを理解する上で不可欠です。

例えば、PCの電源を入れた直後、画面にはメーカーロゴなどが表示されますが、これはマザーボード上のROMに保存されたプログラムが最初に動いているからです。また、デジタルカメラやスマートフォンで写真を保存する際には、データが消えては困るため、フラッシュメモリを用いたストレージ領域に書き込みを行っています。

一方で、ブラウザで複数のタブを開いて作業しているとき、メモリ消費量が増えてPCが重くなることがありますが、これはメインメモリであるDRAMに作業データが一時的に展開されているためです。このように、コンピュータは目的に応じて揮発性と不揮発性のメモリを適切に使い分けることで、高速な処理と安全なデータ保存を両立させています。この分類を理解することは、トラブルシューティングやハードウェアの選定において非常に重要な判断基準となります。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう