平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問22 解説 業務委託の経営手法
自社の業務処理の一部を外部の事業者に任せる経営手法はどれか。
- ア. BPO ✓ 正答
- イ. BTO
- ウ. MBO
- エ. OJT
解説
解き方のポイント
この問題は、アルファベット3文字の用語が並ぶ中から、業務のアウトソーシング(外部委託)を意味する言葉を選ぶ問題です。正解は「BPO(Business Process Outsourcing)」です。頭文字の「P」がプロセス、「O」がアウトソーシングである点に着目すれば、業務(プロセス)の外部委託という意味を導き出すことができます。
BPOと混同しやすい用語の整理
ITパスポート試験では、似たようなアルファベットの略語が選択肢として提示されることが多いため、それぞれの意味を正確に区別しておく必要があります。
- BPO(Business Process Outsourcing):業務プロセスの一部を外部の専門企業に委託する経営手法です。単なる事務処理の代行だけでなく、業務の改善や効率化までを含めて任せるケースが多いのが特徴です。
- BTO(Build To Order):受注生産方式のことです。顧客からの注文を受けてから製品の製造を開始する方式で、在庫を抱えるリスクを減らすために活用されます。
- MBO(Management Buyout):企業の経営陣が、自社の株式を買い取ったり、事業部門を買収したりして独立する手法です。
- OJT(On-the-Job Training):職場内訓練のことです。実際の業務を通じて、上司や先輩が部下に仕事のやり方を教える教育手法を指します。
BPOがなぜ重要なのか
現代の企業経営においてBPOが頻繁に活用される理由は、主に「コア業務への集中」にあります。
企業には、給与計算、経理処理、コールセンター業務などのような「どの企業でも共通して必要だが、自社の利益の源泉(コア業務)には直結しにくい業務」が多数存在します。これらを専門のノウハウを持つ外部事業者に丸ごと任せることで、自社の社員は、商品開発やマーケティング戦略といった、自社独自の競争力を高めるための重要な業務にリソースを集中させることができます。
ITパスポート試験では、この問題のように用語の意味を問うだけでなく、ケーススタディとして「業務効率化のためにどのような手法をとるべきか」という問いの中でBPOが登場することもあります。業務を「自社でするべきこと」と「専門家に任せること」に切り分ける視点は、経営戦略を学ぶ上で非常に重要な考え方です。