平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問56 解説 LANの構成と利用
LANに関する記述①~③のうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 ① LANに,テレビやゲーム機を接続することもできる。 ② LANの構築には,電気通信事業者との契約が必要である。 ③ LANを構成する機器間の接続には,ケーブルや無線が用いられる。
- ①,②
- ①,②,③
- ①,③ ✓ 正答
- ②,③
解説
LAN(Local Area Network)の基本知識を問う問題です。正誤を判断する際は「LANは特定の限られた範囲(家庭やオフィス内など)で構築されるプライベートなネットワークである」という性質を基準にします。これに基づき、電気通信事業者の外部ネットワークと混同していないかを確認するのがポイントです。
各選択肢の判断プロセス
① LANに、テレビやゲーム機を接続することもできる。 適切です。現代の家庭内LANでは、パソコンやスマートフォンだけでなく、スマートテレビやゲーム機もWi-FiやLANケーブルを通じて接続し、ネットワークの一部として利用することが一般的です。
② LANの構築には、電気通信事業者との契約が必要である。 不適切です。LANは敷地内や建物内などの狭い範囲で、自前で機器を揃えて構築するネットワークです。インターネットに接続するための「WAN(Wide Area Network)」を利用する際にはプロバイダなどの電気通信事業者との契約が必要ですが、LAN単体を構築するだけであれば契約は不要です。
③ LANを構成する機器間の接続には、ケーブルや無線が用いられる。 適切です。LANの物理的な接続方法には、LANケーブルを用いた「有線LAN」と、Wi-Fiなどに代表される「無線LAN」があります。この二つを組み合わせて一つのネットワークを作ることも一般的です。
ネットワークの構造を理解する意味
ITパスポート試験においてこの問題が出題される意図は、ネットワークの階層構造を正確に理解できているかを測るためです。
LANは「自前で管理できる範囲のネットワーク」であり、ルーターやスイッチといった機器を設置して、その内部で通信を行います。一方で、インターネットは「世界中に広がる公衆網」であり、これに接続するためには電気通信事業者という専門の仲介者が必要になります。
この区別は、実務においても非常に重要です。「ネットワークが繋がらない」というトラブルが発生した際、それが「LAN内の通信の問題(自分のルーターやケーブルの問題)」なのか、「インターネット接続サービス側の問題(プロバイダや回線業者の問題)」なのかを切り分けるための第一歩となります。この基礎知識は、今後のシステム構成やネットワークトラブル対応の学習の土台となります。