平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問58 解説 セキュリティの脆弱性
不正アクセスなどに利用される,コンピュータシステムやネットワークに存在する弱点や欠陥のことを何というか。
- インシデント
- セキュリティホール ✓ 正答
- ハッキング
- フォレンジック
解説
選択の判断根拠
この問題は、用語の定義を問う知識問題です。「弱点」や「欠陥」というキーワードが、選択肢の中の「セキュリティホール(脆弱性)」と結びつくことを判断基準にします。他の選択肢は、コンピュータ犯罪に関連する用語ではありますが、それぞれ指す内容が異なるため除外できます。
用語の整理
今回の選択肢にある用語は、情報セキュリティの分野で非常によく登場します。混同しやすいので、以下の通り整理しておきましょう。
- セキュリティホール(脆弱性) コンピュータのOSやソフトウェアにおける「設計上のミス」や「バグ」のことです。これが放置されていると、攻撃者から悪用される入り口(ホール)となります。
- インシデント セキュリティを脅かす「事件」や「出来事」のことです。実際にウイルスに感染したり、情報が漏えいしたりした事象を指します。
- ハッキング コンピュータシステムやネットワークに詳しく精通すること、あるいはそれを悪用して不正に侵入したり破壊したりする「行為」そのものを指します。
- フォレンジック 被害が発生した際に、どのような経緯で攻撃を受けたのか、証拠を集めて分析する「調査手法」や「技術」のことです。デジタル機器を対象とする場合はコンピュータフォレンジックと呼ばれます。
なぜこの知識が重要なのか
ITパスポート試験においてこの問題が問われる理由は、セキュリティ対策の「基本のキ」だからです。
実務において、なぜ私たちが定期的にOSやアプリのアップデート(更新)を行うか知っていますか?それは、メーカーが発見された「セキュリティホール」を塞ぐための修正プログラムを配布しているからです。もしセキュリティホールの概念を理解していなければ、アップデートを面倒な作業と捉えて放置してしまい、結果としてサイバー攻撃の被害に遭うリスクが高まります。
「システムには必ず弱点が存在しうる」という認識を持ち、それを放置しないことが、ITエンジニアだけでなく、ITを利用するすべてのビジネスパーソンに求められる「セキュリティマインド」の基礎となります。