平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問65 解説 CD-Rの記録原理
CD-Rの記録層にデータを書き込むために用いるものはどれか。
- ア 音
- イ 磁気
- ウ 電気
- エ 光 ✓ 正答
解説
正解への判断基準
CD-Rなどの光ディスクは、その名の通り「光(レーザー)」を利用してデータの読み書きを行う記憶媒体です。選択肢のうち、光を用いるのはエだけであるため、これが正解となります。
光ディスクの仕組みとCD-Rの特徴
光ディスク(CD、DVD、BDなど)は、ディスクの表面にレーザー光を照射し、反射光の強弱を読み取ることでデータを識別します。
CD-R(Compact Disc Recordable)は、一度だけ書き込みが可能なディスクです。このディスクの内部には、レーザー光に反応して化学変化を起こす「有機色素層」が記録層として備わっています。データを書き込む際、強いレーザー光を照射すると、その部分の有機色素が熱で変質して反射率が変わります。この反射率の変化を、読み取り時の弱いレーザー光が検知することで、0と1のデジタル信号としてデータを認識する仕組みです。
記憶媒体を分類する視点
ITパスポート試験では、記録媒体を「読み書きの仕組み」で分類する知識が頻出します。大きく分けると以下の3つのグループがあります。
- 光による記録:CD-R、DVD-R、BD(ブルーレイ)など。レーザー光で物理的・化学的に変化を加えます。
- 磁気による記録:HDD(ハードディスク)、磁気テープなど。磁気ヘッドを用いてディスクやテープ上の磁性体を磁化させます。
- 電気による記録:USBメモリ、SSD、SDカードなど。半導体素子に電気信号を与えて電子の状態を変化させるフラッシュメモリ技術を使用します。
試験では「CD-Rは光」「HDDは磁気」「SSDは電気」という対応関係を正確に覚えているかが重要です。
活用される場面
この知識は、PCや周辺機器を選定する際や、トラブル対応の際に役立ちます。例えば、大容量のデータを高速に保存したい場合には、機械的な動作を伴わず電気的に読み書きするSSDやUSBメモリが適しています。一方、長期保存やアーカイブを目的とする場合は、物理的な記録層の変化によって記録を維持する光ディスクが適している場合もあります。このように、それぞれの記憶媒体が持つ物理的な特性を理解しておくことは、システム設計の基礎的な判断力に繋がります。