平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問76 解説 無線LANの暗号化方式
無線LANの暗号化方式はどれか。
- ESSID
- HTTPS
- POP3
- WPA2 ✓ 正答
解説
正解への判断基準
無線LANにおいて、通信内容を盗聴から守るためのセキュリティ機能(暗号化)に関連する用語を選ぶ問題です。選択肢の中で暗号化の仕組みを指すのはWPA2のみです。他の選択肢は無線LANの識別子、Web閲覧の暗号化、メール受信といった全く異なる役割を持つため除外できます。
無線LANのセキュリティを構成する要素
無線LAN環境では、電波が誰にでも届いてしまう可能性があるため、通信を保護する暗号化が不可欠です。
WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)は、無線LANの通信を暗号化するための規格の一つです。現在ではさらに安全性を高めたWPA3という規格も登場していますが、試験では依然としてWPA2が代表的な暗号化方式として扱われます。
一方で、他の選択肢は以下の役割を持っています。
・ESSID(Extended Service Set Identifier) 無線LANのアクセスポイントを識別するための名前です。接続するネットワークを特定するためのものであり、暗号化そのものではありません。
・HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure) WebブラウザとWebサーバ間でデータを送受信する際の通信を暗号化する仕組みです。無線LANの規格ではなく、Webサイトの閲覧時(https://から始まるURL)に利用される技術です。
・POP3(Post Office Protocol version 3) メールサーバからメールを受信するための通信手順(プロトコル)です。暗号化とは直接関係のない、通信プロトコルの一種です。
試験で役立つセキュリティ知識
無線LANのセキュリティは「認証」と「暗号化」の二段構えで考えるのが基本です。誰が接続しているかを確認する認証と、通信内容が解読されないようにする暗号化が組み合わさることで、安全なネットワークが維持されます。
かつて利用されていたWEP(Wired Equivalent Privacy)という古い暗号化規格は、現在では脆弱性が指摘されており、使用が推奨されません。試験では「WEPは脆弱」「WPA2やWPA3を利用する」といった新旧のセキュリティ意識を問われることもあります。実際の現場でも、古いWi-Fiルーターの設定画面でWEPを選んでしまうと簡単に突破されるリスクがあるため、常に最新の規格を選択する意識が求められます。
このように、ITパスポート試験で学ぶ技術用語は、単なる暗記ではなく、日常生活で利用するWi-Fiの設定画面に何が並んでいるかを理解することに直結しています。