ITパスポート試験 / 平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 / 問82
certification-simodake-work

平成26年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問82 解説 PoEの定義

LANケーブルを介して端末に給電する技術はどれか。

  1. ア EUC
  2. イ IrDA
  3. ウ PoE ✓ 正答
  4. エ TCO

解説

LANケーブルを使ってデータを送るだけでなく、同時に電力も供給する技術を指す用語を選択する問題です。「LAN」と「給電」という二つのキーワードから、Power over Ethernet(PoE)を選択するのが正解です。

PoE(Power over Ethernet)の仕組み

PoEは、通常のデータ通信に使われるLANケーブル(イーサネットケーブル)の中に流れる信号以外の電力を使って、接続先の機器を動作させる技術です。通常、電子機器にはACアダプタやコンセントが必要ですが、PoEに対応した環境であれば、LANケーブルをつなぐだけで機器が起動します。

この技術が特に重宝されるのは、天井や屋外といった「電源コンセントの確保が難しい場所」に設置される機器です。具体的には、天井に取り付ける無線LANアクセスポイントや、死角をカバーするために高所に設置するIPカメラ(ネットワークカメラ)、あるいは社内のIP電話機などが主な利用例です。PoEを利用することで、電源工事のコストを抑え、機器の配置の自由度を大きく高めることができます。

他の選択肢が指す用語

ITパスポート試験では、似たようなアルファベット略語が並ぶことが多いため、それぞれの用語の役割を整理しておきましょう。

・EUC(End User Computing):利用者が自分自身でコンピュータを活用して業務を行うこと。 ・IrDA(Infrared Data Association):赤外線を利用した近距離データ通信規格。かつては携帯電話同士のデータ交換などで使われていました。 ・TCO(Total Cost of Ownership):コンピュータシステムの導入から維持・管理、廃棄に至るまでに必要な総コストのこと。

これらの用語は技術的な枠組みが全く異なります。ITパスポートでは、カタカナやアルファベットの用語に対して、その略称が「何をするための仕組みなのか」という本質的な意味を結びつけて覚えるのが合格への近道です。

なぜこの技術を知る必要があるのか

実務において、PoEを知っていることはネットワーク構築の設計図を正しく読み解く力に直結します。例えば「防犯カメラの導入を検討する際、電源位置を気にする必要があるか」という問いに対して「PoE対応のスイッチングハブを使えば電源工事は最小限で済む」と判断できるかどうかで、ITインフラの理解度が大きく変わります。現場で具体的な解決策を提示できるスキルは、試験の合格だけでなく、ITをビジネスで活用する場面でも非常に価値がある知識です。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう