平成27年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問100 解説 HDD処理時間の計算
問100 Aさんが処分するPCにおいて, 専用ソフトの説明書によって, そのソフトウェアの処理速度が次のとおりであることが分かった。Aさんが処分するPCに内蔵されている全てのHDDの処理に掛かる時間は合わせて何分か。ここで, 専用ソフトの処理以外に掛かる時間は無視する。
- ア 120
- イ 140 ✓ 正答
- ウ 220
- エ 240
解説
この問題は、データ量と処理速度から所要時間を求める計算問題です。以下の手順で計算を行います。
計算手順
- 前提データの確認: 前ページの表から各PCのHDD容量を確認します。
- デスクトップPC: 16 GB
- 液晶ディスプレイ一体型PC: 24 GB
- 単位の換算: 1 GB = 1,000 MB として計算します(ITパスポート等の試験では、計算を簡略化するため 1 GB = 1,000 MB とすることが一般的です)。
- デスクトップPC: 16,000 MB
- 液晶ディスプレイ一体型PC: 24,000 MB
- 各PCの処理時間の算出: 処理時間 = 容量 ÷ 処理速度 で求めます。
- デスクトップPC: 分
- 液晶ディスプレイ一体型PC: 分
- 合計時間の算出: 分
情報量の単位と換算の重要性
本問では、G(ギガ)とM(メガ)の単位を揃えることが正解への鍵です。IT分野では、情報の最小単位であるビット(bit)から、8ビットで1バイト(B)、1,000倍ごとにキロ(K)、メガ(M)、ギガ(G)、テラ(T)と単位が上がっていきます。
実務においては、ストレージの容量だけでなく、ネットワークの転送速度(bps)とファイルサイズの関係を把握する際にも、こうした単位の換算は必須です。「何ギガのファイルを何メガの回線で送ると何秒かかるか」といった計算は、Webサイトの構築やクラウドストレージの運用といった現場で、応答速度を予測する際などに日常的に活用されます。
教育的意図
この問題の教育的な狙いは、単なる算数能力を問うことではなく、与えられた複数の情報源から必要なデータを抽出し、適切な単位変換を行って論理的に結論を導き出す「情報処理能力」の確認にあります。
システム管理者は、機材の入れ替えやデータの完全消去といった作業を計画する際、対象となるPCの台数や容量、そして専用ソフトの処理能力から、作業完了までの時間を予測する必要があります。このように、限られたリソースと時間の中で、正確な見通しを立てる力は、ITプロジェクトにおける計画管理(マネジメント)の基礎となります。