平成27年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問47 解説 入力装置の分類
手書き文字を読み取り,文字コードに変換したいときに用いる装置はどれか。
- ア BD-R
- イ CD-R
- ウ OCR ✓ 正答
- エ OMR
解説
この問題は、手書き文字という「人間が書いた情報」を、コンピュータが扱える「データ」に変換する装置を問うています。選択肢にあるアルファベットの略語が何を表しているのか、その役割を正しく理解できているかが判断の分かれ目です。
文字やデータを読み取る装置の役割
OCRはOptical Character Recognitionの略で、日本語では光学式文字認識と呼ばれます。紙に書かれた文字の形をカメラやスキャナで読み取り、あらかじめ登録された文字のパターンと照らし合わせることで、デジタルデータに変換する技術です。役所の申請書や宅配便の伝票など、手書きの文字を効率よく電子化する現場で活用されています。
一方、選択肢にある他の装置についても整理しておきましょう。
OMR(Optical Mark Reader)は光学式マーク読取装置と呼ばれます。これは文字ではなく、試験の回答用紙やアンケートで使われる「塗りつぶしたマーク」の位置を読み取るものです。「文字」を認識するのではなく「マークがついているか」を判断するため、OCRとは役割が異なります。
BD-RやCD-Rは、読み取り装置ではなく「記録用メディア」です。データを書き込んで保存するためのディスクそのものを指します。これらは文字認識を行う装置ではないため、選択肢から除外されます。
実務での活かし方
ITパスポートの試験では、このように「似たようなアルファベット略称の装置を正しく使い分けられるか」が頻出します。
OCR技術は、単に紙をデータにするだけでなく、物流現場での住所自動入力や、スマートフォンによる請求書のスキャン読み取りなど、現代の業務効率化に欠かせない技術です。一方で、試験の自動採点のように、読み取りミスを限りなくゼロにする必要がある場面では、文字よりも単純なマークを読み取るOMRの方が適しているといった、適材適所の判断が求められることもあります。
技術の名称だけでなく、「その技術が何の情報を、どのように変換するのか」というプロセスに着目して学習を進めると、他の関連用語(MICRやバーコードリーダーなど)についても記憶が定着しやすくなります。