平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問82 解説 プラグアンドプレイ
プラグアンドプレイに関する記述として,適切なものはどれか。
- ア PCに周辺機器を接続すると,デバイスドライバの組込みや設定を自動的に行う。 ✓ 正答
- イ アプリケーションソフトウェアの機能を強化するソフトウェアを後から組み込む。
- ウ 周辺機器との接続ケーブルを介して,PCから周辺機器に電力を供給する。
- エ 特定のプログラムを実行して,処理に掛かる時間でシステムの性能を評価する。
解説
解答のポイント
プラグアンドプレイという言葉の通り、「プラグ(差し込む)」だけで「プレイ(使える状態にする)」という直訳に近い機能を指している選択肢を選びます。周辺機器を接続した瞬間にOSが自動で認識し、利用可能にする仕組みが正解です。
プラグアンドプレイの仕組み
コンピュータは本来、マウスやプリンタといった周辺機器を接続する際、機器を制御するための「デバイスドライバ」というソフトウェアを読み込ませたり、通信設定を個別に調整したりする必要がありました。
しかし、プラグアンドプレイ(Plug and Play: PnP)が普及したことで、OSが接続された機器を自動的に検出し、必要なドライバのインストールやメモリ空間の割り当てなどの環境設定を自動で行うようになっています。これにより、利用者は専門的な知識がなくても、USBポートに機器を挿すだけで即座に作業を開始できます。
なぜこの知識が重要なのか
ITパスポート試験において、この知識は「利便性の向上」というITの基礎的な特性を理解する上で重要です。プラグアンドプレイは単なる自動化機能ではなく、コンピュータと周辺機器を「物理的に接続する」というアナログな作業と、「ソフトウェア的に連携する」というデジタルな作業の境界をシームレスにする技術だからです。
昨今ではPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末においても、周辺機器との接続はプラグアンドプレイに近い感覚で行われています。私たちが意識することなく「挿せば動く」という体験ができているのは、この標準化された技術のおかげです。現場においても、トラブルシューティングの際に「OS側で正しくデバイスが認識されているか(ドライバが当たっているか)」を確認する基礎教養として、この概念は必須となります。
他の選択肢が指す概念
試験対策として、誤りの選択肢が何であるかを整理することも重要です。
・イの「アプリケーションの機能を強化するソフトウェア」は、プラグイン(Plug-in)の説明です。Webブラウザに機能を追加する拡張機能などがこれにあたります。 ・ウの「PCから周辺機器に電力を供給する」は、USB給電機能の説明です。USBは通信だけでなく電力供給も行いますが、それはプラグアンドプレイとは別の規格上の特徴です。 ・エの「特定のプログラムを実行して性能を評価する」は、ベンチマークテストの説明です。CPUやメモリの性能を数値化し、機器のスペックを比較する際に用いられます。