平成28年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問82 解説 表計算の条件判定
セルB2~C8に学生の成績が科目ごとに入力されている。セルD2に計算式“IF(B2≧50,’合格’,IF(C2≧50,’合格’,’不合格’))”を入力し,それをセルD3~D8に複写した。セルD2~D8において“合格”と表示されたセルの数は幾つか。
- ア 2
- イ 3
- ウ 4
- エ 5 ✓ 正答
解説
この問題は、Excelなどの表計算ソフトで使われるIF関数と、その複写機能に関するものです。IF関数は、条件が満たされるか満たされないかで、異なる結果を表示させるための関数です。
IF関数による合否判定
問題文のセルD2に入力されている計算式は、IF関数をネスト(入れ子)させたものです。
=IF(B2>=50, '合格', IF(C2>=50, '合格', '不合格'))
この式は、以下のように解釈できます。
- 最初のIF関数: セルB2の値(数学の点数)が50以上であれば、「合格」と表示します。
- 最初のIF関数で「合格」にならなかった場合: 次のIF関数に進みます。
- ネストされたIF関数: セルC2の値(英語の点数)が50以上であれば、「合格」と表示します。
- どちらの条件も満たされない場合: 「不合格」と表示します。
つまり、数学(B列)か英語(C列)のどちらかの点数が50点以上であれば合格となり、両方の科目で50点未満の場合のみ不合格となります。
各行の判定と合格数の算出
この計算式をセルD3からD8まで複写すると、各行のB列とC列の点数に基づいて合否が判定されます。問題文に直接成績の具体的な数値が書かれていませんが、内部メモにある各行の点数に基づいて、D2~D8の各セルに表示される結果を判定します。
- 2行目: 数学(B2) = 50, 英語(C2) = 80 → B2>=50 なので「合格」
- 3行目: 数学(B3) = 45, 英語(C3) = 30 → B3<50 かつ C3<50 なので「不合格」
- 4行目: 数学(B4) = 35, 英語(C4) = 85 → B4<50 だが C4>=50 なので「合格」
- 5行目: 数学(B5) = 55, 英語(C5) = 70 → B5>=50 なので「合格」
- 6行目: 数学(B6) = 60, 英語(C6) = 45 → B6>=50 なので「合格」
- 7行目: 数学(B7) = 30, 英語(C7) = 45 → B7<50 かつ C7<50 なので「不合格」
- 8行目: 数学(B8) = 70, 英語(C8) = 35 → B8>=50 なので「合格」
これらの結果から、「合格」と表示されたセルの数を数えると、2行目、4行目、5行目、6行目、8行目の合計5つとなります。
したがって、正解は エ 5 です。
IF関数は現実世界でも大活躍!
IF関数は、表計算ソフトで条件に応じて処理を分岐させたい場合に非常に役立ちます。例えば、
- 成績判定: この問題のように、合格・不合格を判定する。
- 目標達成度: 売上目標を達成したかどうかで、ボーナス支給額を変える。
- 在庫管理: 在庫数が一定以下になったら、担当者に発注を促すメールを送る。
- アンケート分析: 回答内容によって、次の質問を変える。
など、様々な場面で活用できます。ITパスポート試験では、このような基本的な関数や、それらがどのように活用されるかといった「情報システム」の知識が問われます。IF関数のように、論理的な判断をコンピュータにさせるための基本的な仕組みを理解することは、IT活用の第一歩となります。