平成28年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問93 解説 周辺機器の接続
PCと周辺機器の接続に関する次の記述中のa, bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 PCに新しい周辺機器を接続して使うためには a が必要になるが, b 機能に対応している周辺機器は, 接続すると自動的に a がインストールされて使えるようになる。
- ア. デバイスドライバ プラグアンドプレイ ✓ 正答
- イ. デバイスドライバ プラグイン
- ウ. マルウェア プラグアンドプレイ
- エ. マルウェア プラグイン
解説
この問題は、キーワードの定義を照らし合わせることで即座に正解を導けます。
aに入る言葉は「周辺機器を動かすためのソフトウェア」という説明から「デバイスドライバ」であると判断します。次に、そのインストールを「自動化して接続するだけですぐに使えるようにする仕組み」を指す用語を探すと、「プラグアンドプレイ」が該当します。したがって、正解は選択肢のアです。
デバイスドライバと周辺機器の役割
デバイスドライバは、OS(オペレーティングシステム)が特定の周辺機器(プリンタ、マウス、スキャナなど)を制御するための翻訳ソフトのような存在です。
OSはあらゆる周辺機器の細かな制御方法を標準では知りません。例えば、新しいメーカーのプリンタを買ってきたとき、OSは「どうやってインクを出し、どのタイミングで用紙を送ればよいか」という専門知識を持っていません。この専門知識を補うのがデバイスドライバの役割です。デバイスドライバがあることで、私たちはアプリケーションから「印刷」ボタンを押すだけで、メーカーの違いを意識せずに周辺機器を利用できています。
プラグアンドプレイの利便性
プラグアンドプレイ(Plug and Play)は、直訳すると「接続して(Plug)、すぐに動かす(Play)」という意味です。
この機能が普及する以前は、周辺機器を接続したあとに手動でドライバのインストールディスクを読み込ませたり、複雑な設定画面で機器の住所(I/Oアドレスなど)を指定したりする必要がありました。しかし現在では、多くの機器がOSとの間で自動的に情報をやり取りし、最適なドライバをOS自身が判断して用意してくれます。
この技術が普及しているおかげで、ITに詳しくないユーザーでも、USBケーブルを差し込むだけでカメラやマウス、外付けHDDなどを即座に利用できるようになっています。
ITパスポート試験における学習の意義
この問題は、ハードウェアとソフトウェアがどのように連携してシステムを動かしているかという、ITの基礎知識を問うものです。
システムトラブルの現場では、「周辺機器が認識されない」という状況に直面することがあります。その際、「まずはデバイスドライバが適切にインストールされているか確認しよう」「OSのプラグアンドプレイが正しく機能しているか切り分けよう」といった思考ができるようになると、トラブルシューティングの初動対応が大きく変わります。用語の意味を知っているだけでなく、日々のPC操作の裏側で何が起きているかを想像できることが、合格と実務スキルの両面で重要になります。