平成28年度 春期 ITパスポート試験 問81 解説 デバイスドライバ
PCに接続された周辺装置と,OSやアプリケーションソフトとを仲介して,周辺装置を制御・操作するソフトウェアはどれか。
- ア アーカイバ
- イ インストーラ
- ウ デバイスドライバ ✓ 正答
- エ ミドルウェア
解説
答えを導くための判断基準
問題文のキーワードは「周辺装置」と「仲介(制御・操作)」です。PCに新しいハードウェア(プリンタやマウスなど)を繋いだ際、それを動かすために必要な「翻訳ソフト」を指す用語を選べば正解にたどり着けます。
デバイスドライバとは何か
デバイスドライバは、OS(WindowsやmacOSなど)とハードウェア(プリンタ、グラフィックボード、キーボードなど)の間に立ち、互いに言葉を通じ合わせるためのソフトウェアです。
OSはあらゆるハードウェアを統一的に扱えるよう設計されていますが、プリンタ一つとってもメーカーや機種によって内部の仕組みは異なります。そのため、個々のハードウェアがどのように動くべきかという具体的な手順をOSに教え、OSからの命令をハードウェアが理解できる信号に変換する役割をデバイスドライバが担っています。
選択肢の解説
他の選択肢を理解することで、より確実に正誤を判断できるようになります。
- アーカイバ: 複数のファイルを一つにまとめたり、圧縮したりするソフトウェアです。
- インストーラ: アプリケーションソフトなどを、PC内にセットアップ(インストール)するための専用プログラムです。
- ミドルウェア: OSとアプリケーションソフトの中間に位置し、データベース管理や通信制御など、多くのアプリケーションで共通して使われる機能を提供するソフトウェアです。
- デバイスドライバ: 本問の正解です。周辺装置とOSを仲介する専用の制御ソフトです。
なぜこの知識が重要なのか
ITパスポート試験においてこの問題が出題される意図は、PCの構成要素を「OS」「アプリケーション」「ハードウェア」という階層構造で理解できているかを確認するためです。
実務においては、新しいプリンタを買ったときに「ドライバをインストールする」という作業を行いますが、なぜそれが必要なのかを理解しておくことはトラブルシューティングの第一歩です。例えば、PCが周辺機器を認識しないという問題が発生した際、その原因が「物理的な故障」なのか「デバイスドライバの不整合」なのかを切り分けるための基礎知識となります。現代のPC環境ではOSが自動的にドライバを当てる(プラグアンドプレイ)ことが増えましたが、特殊な周辺機器を扱う際には依然として必須となる知識です。