平成28年度 春期 ITパスポート試験 問88 解説 レーザプリンタの仕組み
感光ドラム上に印刷イメージを作り, 粉末インク(トナー)を付着させて紙に転写, 定着させる方式のプリンタはどれか。
- ア.インクジェットプリンタ
- イ.インパクトプリンタ
- ウ.熱転写プリンタ
- エ.レーザプリンタ ✓ 正答
解説
仕組みのキーワードでプリンタの種類を特定する
この問題は、プリンタの動作原理に関するキーワードを結びつけることで正解を導き出せます。「感光ドラム」「トナー(粉末インク)」「転写・定着」という単語が出てきたら、それはレーザプリンタを指します。他の選択肢は動作の仕組みが根本的に異なるため、消去法でも十分に正解が選べる問題です。
プリンタの動作原理による分類
試験対策としては、プリンタの種類ごとにインクをどうやって紙に乗せるのかという「方式」を整理しておくのが有効です。
レーザプリンタ レーザ光を使って感光ドラムの表面に静電気的なパターン(静電潜像)を作り、そこに粉末状のトナーを付着させ、熱と圧力で紙に焼き付けます。高速で印刷ができ、オフィスでの資料作成によく使われます。
インクジェットプリンタ 微細なノズルから液体状のインクを紙に直接噴射して印刷します。写真やカラー文書の印刷に向いており、家庭用プリンタとして一般的です。
インパクトプリンタ インクリボンに文字の形をした金属やプラスチックの部品を打ち付けて印刷します。タイプライターのような仕組みです。現在は複写伝票(カーボン紙を使った紙)の印刷など、限られた業務用途で使われています。
熱転写プリンタ 熱で溶けるインクを塗ったフィルムを加熱し、紙に転写します。かつてのワープロや、現在のレシート(感熱式も含む)、ラベルプリンタなどで活用されています。
なぜこの知識が重要なのか
ITパスポート試験でプリンタの仕組みを問うのには、実務的な意図があります。職場で「伝票を印刷したい」「大量の契約書を速く出力したい」「高画質な写真を出したい」というニーズが発生した際に、どの機器を選択すべきかを判断するためです。
例えば、大量の書類を高速で印刷する環境にインクジェットプリンタを導入すると、インクコストがかさむ上に印刷完了を待つ時間が増えてしまいます。逆に、写真の印刷にインパクトプリンタを使おうとする人はいないはずです。技術の原理を知ることは、適材適所のIT機器選定を行うための第一歩となります。