平成29年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問79 解説 電子メールの宛先指定
Aさんは次の送信先を指定して電子メールを送信した。この電子メールの受信者が知ることのできる情報の説明として, 適切なものはどれか。 〔送信先〕 To:Bさん, Cさん Cc:Dさん Bcc:Eさん, Fさん
- ア Bさんは, 同じメールがEさんにも送信されていることが分かる。
- イ Cさんは, 同じメールがBさんとDさんにも送信されていることが分かる。 ✓ 正答
- ウ Dさんは, 同じメールがEさんにも送信されていることが分かる。
- エ Eさんは, 同じメールがCさんとFさんにも送信されていることが分かる。
解説
この問題は、電子メールの宛先指定におけるTo、Cc、Bccそれぞれの特性を知っているだけで瞬時に解くことができます。判断の根拠は、メールの宛先が各受信者からどのように見えるかというルールです。
ToとCcに指定されたアドレスは、メールを受け取った全員に公開されます。一方で、Bcc(Blind Carbon Copy)に指定されたアドレスは、他の受信者には一切知らされません。この原則さえ覚えておけば、どの選択肢が正しいかすぐに判別できます。
宛先の種類の役割と仕組み
電子メールには、送る相手の役割に応じて主に3つの指定方法があります。
To(宛先) 本来の宛先です。メールの主たる受信者を示します。ここに指定されたアドレスは、すべての受信者に表示されます。
Cc(カーボンコピー) 参考までにメールを送りたい相手を指定します。Toと同じく、ここに指定されたアドレスもすべての受信者に表示されます。
Bcc(ブラインドカーボンコピー) 宛先を隠して送りたい場合に使用します。Bccに指定されたアドレスは、自分自身以外には表示されません。また、Bccで受け取った人は、他の宛先(ToやCc、他のBccの人)を知ることができません。
今回の問題にあてはめると、受信者から見える範囲は以下のようになります。
・BさんとCさん(To)およびDさん(Cc)は、お互いに誰が宛先に入っているかを確認できます。 ・EさんとFさん(Bcc)は、自分が隠し宛先として送られていることは分かりますが、誰宛てに送られたメールの写しをもらったのか、他に誰が受信しているのかを知ることはできません。
この知識は、実務上の情報漏えい事故を防ぐためにも必須の概念です。例えば、社外の顧客に対して一斉メールを送る際、Bccを使うべき場面で誤ってCcに全員のアドレスを入れてしまうと、顧客同士のメールアドレスが相互に漏えいするトラブルにつながります。ITパスポート試験では、技術的な知識としてだけでなく、セキュリティ意識を問う問題としても頻繁に出題されます。
メールの宛先指定は、自分がメールを送る際に「誰に見られても良い情報か」「誰に隠すべき情報か」を判断する際の判断基準となります。試験対策としては、Bccは自分以外には誰にも見えない、ToとCcは全員に見える、というシンプルな対応関係を頭に定着させておきましょう。
- メールの宛先「To」「Cc」「Bcc」の正しい使い分けとマナー(マイナビニュース)