平成29年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問86 解説 ボトルネック
システムにおいて, ある一部分の処理速度が遅いことによって, システム全体の 処理速度が低く抑えられているとき, 原因となっている部分を何と呼ぶか。
- ア スループット
- イ デフラグ
- ウ フローチャート
- エ ボトルネック ✓ 正答
解説
この問題は、システム全体の性能が特定の箇所のせいで制限されている状況を指す用語を選ぶものです。正解はボトルネックです。ボトルネックは「瓶(ボトル)の首(ネック)」という意味で、瓶の口が細いと中身を一度に出せないように、システムの一部が遅いと全体の性能もそこで頭打ちになってしまうことを表します。
用語の選択と判断のポイント
アのスループットは、単位時間あたりにシステムが処理できる仕事量やデータ量を指します。システム性能を評価する指標の一つです。
イのデフラグ(ディスクデフラグメンテーション)は、ハードディスク内のファイル配置を最適化し、読み書きの速度を改善する操作のことです。
ウのフローチャートは、業務手順やプログラムの処理の流れを図式化したものです。
エのボトルネックは、システム全体の処理速度を制限している、最も遅い箇所や負荷が集中している箇所を指します。
ボトルネックを見つける重要性
システム開発や運用の現場では、パフォーマンス改善のためにこのボトルネックを特定する作業(ボトルネック分析)が不可欠です。例えば、どれだけ高性能なCPUを搭載しても、データの保存先であるハードディスクの読み書きが遅ければ、パソコン全体の処理速度は上がらず、ハードディスクがボトルネックになります。また、Webサービスでは、サーバーの処理能力は十分でも、通信回線やデータベースの応答速度が原因でユーザーが遅いと感じる場合もあります。
試験で問われる際は、単に用語の意味を問うだけでなく、処理が遅延している状況から「次に何をすべきか」を問うケースも多いです。その場合、まずはボトルネックを特定し、その部分を強化したり並列処理に変更したりして改善を図るという手順が正解の選択肢となることが一般的です。