平成29年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問68 解説 FTTHの定義
FTTHの説明として,適切なものはどれか。
- ア IEEE が策定した無線通信の規格に準拠し,相互接続性が保証されていることを 示すブランド名
- イ アナログの電話線を用いて高速のディジタル通信を実現する技術
- ウ インターネットなどでファイルを転送するときに使用するプロトコル
- エ 光ファイバを使った家庭向けの通信サービスの形態 ✓ 正答
解説
この問題は、アルファベットの略称が何の頭文字を取っているかを紐解くと即座に正解が導けます。FTTHはFiber To The Homeの略であり、Fiberは光ファイバ、Homeは家庭を指します。したがって、光ファイバを家庭まで引き込むサービスであるという点に注目すれば、選択肢エが唯一の正解となります。
他の選択肢を検討する際も、用語の意味を知っていれば迷うことはありません。
選択肢アのIEEEが策定した無線通信規格とは、Wi-Fiの規格であるIEEE 802.11シリーズなどを指します。無線通信と光ファイバは物理的な媒体が異なるため、これらは別物です。
選択肢イのアナログ電話線を用いて高速デジタル通信を行う技術はADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)のことです。かつてインターネット接続の主流でしたが、現在は光回線への移行が進んでいます。
選択肢ウのファイル転送プロトコルはFTP(File Transfer Protocol)です。プロトコルは通信のルールそのものを指す言葉であり、通信サービスの形態を指すFTTHとは分類が異なります。
ITパスポート試験において、こうした通信インフラに関する用語は、現代のネットワーク環境を理解する上で必須の知識です。普段私たちが利用しているインターネット環境が、どのような仕組みや技術によって成り立っているのかを知ることは、業務でネットワークトラブルに対応したり、新しいサービスを導入したりする際の実践的な判断材料になります。
例えば、建物の賃貸契約やオフィス選びの際、回線がFTTHに対応しているかどうかを確認する場面は珍しくありません。また、ADSLのような旧来の技術と光回線の特性の違いを理解しておくことは、通信速度のボトルネックを特定する際の基本的な思考スキルとなります。技術用語を単なる暗記対象として捉えるのではなく、現実世界のインフラ構成要素と結びつけて記憶することで、試験対策だけでなく実務でも役立つ知識として定着させることができます。
光ファイバ(FTTH)とは - IT用語辞典 e-Words 家庭用インターネット回線の種類と選び方 - 総務省 光回線(FTTH)の仕組みとメリット・デメリット - NTT東日本