ITパスポート試験 / 平成29年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問89
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平成29年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問89 解説 関係データベースの演算

情報処理に関する用語 a~dのうち, 関係データベースの関係演算だけを全て挙げたものはどれか。 a 結合 b 射影 c 順次 d 選択

  1. ア a, b
  2. イ a, b, c
  3. ウ a, b, d ✓ 正答
  4. エ a, d

解説

関係データベースにおける関係演算の主要な3つを特定する問題です。判断の根拠は「表の中から特定のデータを取り出したり、表同士を組み合わせたりする操作であるか」という点にあります。選択、射影、結合はこれに該当しますが、順次はプログラムの実行順序を表す用語であるため除外します。

関係演算の知識

関係データベース(RDB)では、表形式のデータに対して以下の演算を行うことで、必要な情報を抽出・加工します。

選択(Selection) 表の中から、ある特定の条件を満たす行(レコード)だけを抜き出す操作です。例えば、社員名簿という表から、給与が30万円以上の社員だけを抽出する場合などがこれにあたります。

射影(Projection) 表の中から、特定の列(属性)だけを抜き出す操作です。例えば、社員名簿から、すべての行について「氏名」と「電話番号」の列だけを抽出する場合などがこれにあたります。

結合(Join) 複数の表を、共通する項目をキーにして一つにまとめる操作です。例えば、商品コードを共通項目として、「商品一覧表」と「売上明細表」を紐付け、どの商品がいくら売れたかを表示するようなケースで使われます。

これに対して、選択肢にある順次は、関係演算ではありません。プログラミングにおいて、命令を上から順に一行ずつ実行していく制御構造を指す言葉です。

試験の教育的意図と活用

この問題は、RDBを操作するための標準言語であるSQLの仕組みを理解させることを目的としています。私たちが普段SQLで書いている命令は、まさにこれらの関係演算の組み合わせです。

例えば、SQLの WHERE句は選択、SELECT句で必要なカラムだけを指定するのは射影、JOIN句は結合に対応しています。データベーススペシャリストやシステムエンジニアを目指す上では、単にSQLを暗記するだけでなく、その裏側でどのような数学的な演算が行われているかを理解しておくことが、効率的なクエリ作成やデータベース設計の第一歩となります。この概念を知っておくと、複雑なデータ分析やシステムの仕様策定の現場で、情報の抽出ロジックを整理して考える力が身につきます。

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