平成30年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問56 解説 PDCAサイクルの定義
サービスデスクの顧客満足度に関するサービスレベル管理において, PDCA サイクルの A に当たるものはどれか。
- ア 計画に従い顧客満足度調査を行った。
- イ 顧客満足度の測定方法と目標値を定めた。
- ウ 測定した顧客満足度と目標値との差異を分析した。
- エ 目標未達の要因に対して改善策を実施した。 ✓ 正答
解説
PDCAサイクルの各段階(Plan、Do、Check、Act)と、設問の文言を照らし合わせるのがこの問題の解き方です。設問の「A(Act)」は日本語で「改善」を意味するため、目標と実績の差異を埋めるための具体的なアクション(改善策の実施)を指す選択肢を選びます。
PDCAサイクルは業務を継続的に向上させるためのフレームワークであり、以下の役割を担っています。
Plan(計画):何を、どの程度(目標)行うかを決めるフェーズです。選択肢イの「目標値を定める」ことがこれに当たります。
Do(実施):計画に基づいて実際の作業を実行するフェーズです。選択肢アの「調査を行う」といった業務の実行がこれです。
Check(評価):実行した結果を測定し、目標に対してどうであったかを評価するフェーズです。選択肢ウの「差異を分析する」ことがこれに当たり、結果が適切であったかどうかを判定します。
Act(改善):評価結果に基づき、目標に届かなかった部分を修正したり、次回の計画に反映させたりするフェーズです。選択肢エの「改善策を実施する」ことがまさにこれに該当します。
ITパスポート試験では、このPDCAサイクルの各段階がどの行動を指すかを問う問題が頻出します。特に、Check(評価)とAct(改善)の区別が問われやすいです。「分析するだけ」ならCheck、「分析の結果を踏まえて行動を変える(対策を打つ)」ならActという風に区別すると間違いを防げます。
サービスデスクの現場で例えるなら、顧客満足度を上げるという目標(Plan)のもと、アンケートを実施(Do)し、結果が低かった原因を分析(Check)した上で、窓口の対応マニュアルを改定して研修を行う(Act)という一連の流れがイメージできれば確実です。
- IPA 独立行政法人情報処理推進機構:サービスマネジメントの基礎知識(ITILの考え方)