平成30年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問66 解説 NFCの用途と特徴
NFCに関する記述として,適切なものはどれか。
- ア 10cm程度の近距離での通信を行うものであり,ICカードやICタグのデータの読み書きに利用されている。 ✓ 正答
- イ 数十mのエリアで通信を行うことができ,無線LANに利用されている。
- ウ 赤外線を利用して通信を行うものであり,携帯電話のデータ交換などに利用されている。
- エ 複数の人工衛星からの電波を受信することができ,カーナビの位置計測に利用されている。
解説
NFC(Near Field Communication)は、英語の通り「近距離」での通信技術です。選択肢アにある「10cm程度の近距離」という特徴と、身近な「ICカード」という具体例を結びつけることが正解への近道です。
NFCは、非接触ICカード技術をさらに広範囲の機器で利用できるようにした国際規格です。最大の特徴は、通信距離が極めて短いことです。これにより、意図しない場所で勝手に通信されることを防ぎ、高いセキュリティと利便性を両立しています。具体的には、SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、電子マネーのタッチ決済、スマートフォンの読み取り機能などで広く活用されています。
試験では、他の選択肢の内容もセットで整理しておくと、関連する問題が出た際にも迷わなくなります。
イの「数十mのエリアで通信」「無線LAN」は、Wi-Fi(IEEE 802.11規格)の説明です。オフィスや自宅のネットワーク環境を構築する技術です。
ウの「赤外線を利用」「携帯電話のデータ交換」は、IrDA(Infrared Data Association)の説明です。かつては携帯電話同士でアドレス帳を交換する際によく使われましたが、現在はNFCやBluetoothに取って代わられています。赤外線は障害物に弱く、対面させる必要があるのが特徴です。
エの「複数の人工衛星からの電波」「カーナビの位置計測」は、GPS(Global Positioning System)の説明です。人工衛星からの信号を受信することで、現在地を特定する仕組みです。
NFCは、今後の出題でも「キャッシュレス決済」や「マイナンバーカードとの連携」といった現代的なITトレンドと絡めて登場する可能性が高い分野です。通信距離が短ければセキュリティが高まる、という基本原則と、具体的な利用シーンを紐づけて覚えておきましょう。
- 総務省:身近な無線通信技術の概要(電波利用ホームページ)